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バラの剪定で冬に葉を取り休眠を誘う。なぜ自然落葉しない?

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冬はバラの剪定の本番!
春の開花のために必要な作業ですよね。

 

寒いけど
休眠期に入るから冬剪定しなきゃ
と張り切っているのに

葉が残っている。

バラは落葉樹だから
勝手に落ちてくれるはずなのですが
最近は落ちない。

 

「葉っぱ、邪魔だな。取っちゃうか」
「1枚ずつとるの?面倒だなぁ~」

いえいえ、1枚ずつ取らなくても
サクッと取るいい方法があります。

 

葉を取らずに休眠させる方法もありますが
ココでは葉をとって休眠させる方法を
お伝えしますね。

剪定もしやすくなると思うので。

もし、葉を取らないと決めているなら、
それでもいいです。

取らずに冬の剪定作業
を進めてくださいね。

 

バラは落葉樹のはずなのに
なぜ落葉しないのか?

落葉メカニズムも
合わせて紹介しちゃいます。

とっても興味深いですよ!

 

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簡単な葉の取り方

では、まず葉の取り方です。

といっても、とてもカンタンに
さっくりと葉が取れてしまうので
驚かないでくださいね。

 

 

「え?」

という感じです。

 

用意するもの:
・できればひじまである長さの革手袋
・取ったバラの葉をくるむ新聞紙など

 

短い手袋だと腕がトゲで
傷だらけになるので
長めの手袋を用意してください。

 

葉にトゲがある品種もあるので
ゴミ回収の人がトゲで怪我をしないように
新聞紙などにくるんで捨てます。

 

方法:

革手袋をはめて親指と人差し指でバラの枝を挟んで
一気に「ダーーーッ」と

枝を、引き下ろすような感じで
枝先から下の方へ手を動かしてください。。

これだけです。
カンタンに葉は取れてしまします。

びっくりでしょ?

 

 

実は、
バラは落葉樹で本来ならば、
12月すぎると落葉しているはずなのです。

落葉するはずなのに残るのはなぜ?

温暖化や肥料の多過ぎ、
または新陳代謝がうまくいってない、
などの原因で葉を落とせていないのですね。

 

バラは休眠期に入ると、

枝葉を伸ばすこと
花や実をつけることも
やめてしまします。

 

活動を最小限まで抑えて
春にそなえるんです。

 

葉は付け根の弁を閉じて
水の供給をやめてしまい
葉を落とします。

葉を落とす準備をするんですね。

準備が整うと
いとも簡単に取れてしまう。

 

それなのに

自然落葉しないのは
落葉メカニズムがうまく働かないから、
だと思うんですよね。

そこでちょっと落葉樹のメカニズムを。

 

おどろきの落葉メカニズム

 

気温が下がると落葉に関係する
植物ホルモンの濃さが変わってきます。

2つの植物ホルモンの濃度のバランスが
関係しているんですね。

・落葉を抑制するホルモン
・促進するホルモン

この2つは 一見お互いに
真逆の働きをするホルモンに思えますよね?

 

実は、この2つのホルモンの濃度が
濃くなったり薄くなったりすることで
落葉が起きるのです。

 

おもしろいですよね。

ホルモンの濃度でどうなるのか
説明しますね。

 

気温が低下すると
光合成や他の活動が遅くなり
次第に働きがにぶくなります。

普段は
落葉しないようにおさえているホルモンを
作れなくなってしまうのです。

ってことは、
落葉しやすくなるってことですよね。

 

さらに次の段階へ。

 

葉の付け根には離層という
細胞層ができてきます。

 

離層という組織では
落葉を進めるホルモンがつくられます。

このホルモンの濃度が濃くなるから
細胞と細胞をくっつける力が
弱くなってしまいます。

 

落葉を抑えるホルモンが薄くなり
葉をくっつける力が弱くなり離れてしまう。

 

それで葉が簡単に取れてしまう。。
↓↓
落葉・・・

落葉は、実際にはもっと
複雑なメカニズムで進むのですが
ザックリいうとこんな感じです。。

生物学ですね~。

 

こういうとなんか味気ないですけど。

結局 人も植物もホルモンなどの
化学物質の受け渡しで生命を維持
しているというわけなんです。

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ところで、初めの方に気温の低下で
働きがにぶくなると書きました。

 

だけど植物がどうやって
気温の変化を感じているのかは
まだわかっていないそうです。

 

桜は休眠打破といって寒さを
体験しなければ花を咲かせません。

チューリップやクロッカスの花は
ある温度以上になると開き 下がると閉じる
ということを繰り返します。

 

このことから
植物が温度を感じているだろうな
ってことはわかっているのです。

 

しかし
どこでどのように温度を感知しているか、
まだまだ謎なんだそうですよ。

 

ちょっとロマンですね…
すごく興味深いです。

 

これは
一般的な草木の落葉のメカニズムなんですが
おそらく、バラも同じだと思います。

 

最近のバラ環境を考えると
自然落葉する条件が
整わなくなってきたのかもしれません。

温暖化で気温のがあまり下がらない、だとか
肥料をほどこしすぎで
ホルモンの濃度の変化がつきにくいとか。

このような理由で
自然落葉しにくくなってきたのでは?
と思うのです。

休眠期以外にも落とす。どんなとき?

バラは休眠期以外にも
葉を落とすことがあります。

葉がいきなりとれちゃうと
ちょっと焦ってしまいますよね?

 

 

それは次のようなことが原因でおこります

・葉が病気になった
・水が足りていない
・葉が傷ついて働きが悪くなった

他にもあると思いますがだいたいこんなものです。

これはどんな理由でおこるのかというと

 

・葉を落として病原菌を排除。
・水が足りてないから葉から水分が蒸発しないようにするため。
・古い葉よりも新しい葉に働いてほしいから古い葉はいらない。

ということなのです。

冬でもないのに、バラが葉を落とすと
どうしたのか?って心配になりますが
理由を簡単にいうと

 

バラが自分を守るため、
新しい力を得るために
葉を落とすので安心してくださいね。

 

ちゃんと根と枝葉や花のバランスを
とってますから。

 

これは自然のなせる技なんです。

バラは自然の中でけなげに
自分のできることをやって
成長し生き延びようとしています。

 

 

私達は、バラの生きようとする力を
支えるお手伝いをしている
というスタンスでいいのかもしれません。

ただ、どうしてもたくさんきれいに
咲かせたいっていう気持ちから
なんとかしたくなるんですよね~

 

話はかなり脱線してしまいましたね。

 

冬に葉を取る簡単な方法のおさらい

 

話は戻って
バラの剪定前 冬に葉を取る作業ですが…

とっても簡単です。
葉を1枚1枚取る必要なんてありません。

葉を取ると見えなかった枝が
はっきりをするので
剪定もやりやすいと思います。

 

冬の剪定前に葉を取ると決めたら
ダーーーーッと取れますので
挑戦してみてください。

おすすめの方法です!

くれぐれもトゲにはご用心くださいね。