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バラを鉢植えで育てるのってどうかな?
バラって鉢植えでちゃんと花が咲くのかしら?
鉢植えってバラがかわいそうじゃない?
そもそも
バラの鉢植えのメリットってあるの?
バラを鉢植えで育てるのに
ネガティブなイメージがありませんか?
たとえば、
鉢植えがゴロゴロある庭なんて嫌だなぁ。
だって庭狭いのに、鉢植えが散乱するなんて。
だいたい鉢植えなんかでバラが育つの?
と。
だけど、
鉢バラをベランダなど限られたスペースで
見事に咲かせている家を見たら、
気持ちは一変します。
ああ…きれいだな。
鉢植えでもいいかもってね。
きれいなだけでなく、よくよく調べてみると
バラを鉢植えで育てるのって
メリットがあるんですね。
そのメリットをお話していきます。
鉢植えのメリットはナポレオン時代にさかのぼる
フランス皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌは
後に「バラの母」と
呼ばれるほどのバラ愛好家でした。
彼女は世界中から
マルメゾン城に珍しいバラを集めました。
広大な敷地にもかかわらず、
ほとんどのバラは地植えではなく鉢植えで
大切に育てられ管理されていたそうなんです。
それはなぜでしょうか?
鉢植えで栽培する
大きく4つのメリットがあるからなのです。
その4つとは
- 管理のしやすさ
- 移動できるというメリット
- 小スペースで栽培ができる
- 鉢も鑑賞の対象になる
詳しくみていきますね。
管理のしやすさ
いってみれば生まれも育ちも違うはずの
世界中のバラがマルメゾン城に
集まっていたんです。
庭に地植えするより
管理がしやすかったに違いないですね。
なぜなら、一つ一つの鉢ごとに
育つ環境を変えることができるから。
土を変え、場所を変え育てられる。
寒さに弱い品種なら、
冬は温室に入れたりもできます。
これが、まさに鉢植えの
メリットではありませんか?
移動できるというメリット
例えば、、
玄関先にメインの鉢バラをおきます。。
一番咲き誇っている鉢バラを
「センター」に置くようにします。
「センター」の花が少なくなると
「センター」へは、次に花数が多くなった鉢と
置き換える。
こんなことができるのは
鉢植えだからです。
次々と咲いているバラを置き替えることで
玄関はいつも花がある状態にできます。
玄関に限らず、好きなところを
バラの花でいっぱいにできますね。
移動できるメリットは
病害虫対策にも役立ちます。
病気のバラを隔離したりすれば、
感染の広がりも防げます。
黒星病に弱ければ
雨に当たらない場所に置くとか対処ができる。
台風のときもダメージが少ないように
避難させることもできます。
最近は異常気象で、
暑すぎたり、大雨が長く降ったりと
バラの育成に良くないことがおこります。
環境を選んでバラをおき、
育てることが可能です。
このようにバラを育てる上で
移動できるというメリットは大きいと思います。
小スペースで栽培ができる
バラは剪定で大きさを調整できます。
剪定することで枝葉を更新し、
成長を促すことになるのです。
そのことは、小スペースでの育成も
可能にするのです。
ベランダやテラス、屋上など土がなくても
バラを咲かせて楽しむことができるのですね。
鉢を置くスペースがあれば
極端に大きくならないバラの品種を
選んで配置するといいですよ。
鉢植えでも、縦スペースを利用して
けっこうな大きさの
つるバラを育てることだってできますからね!
鉢も鑑賞の対象になる
鉢も忘れてはいけません。
軽いプラスチック製の鉢や重厚な重さの鉢。
素焼きの鉢など多種多様です。
美しい植木鉢もドンドン増えてきました。
日本では、盆栽のように
鉢ごと鑑賞する文化があります。
バラの鉢植えのメリットは
鉢も含めてまるっと鑑賞する
というのもありですね!
鉢とバラの大きさや花つきのバランス、
そういうことを考えると、
やりがいがでてきて楽しみがぐんと増します。
栽培技術の進化でさらに加速する
近頃は、庭に十分なスペースがあっても
バラを鉢植えで育てる人が
多くなってきました。
鉢植えで育ててもよく育つことが
わかってきたからかもしれません。
そしてもう一つ。
間違いなくバラは鉢栽培で
よく育つように進化しています。
鉢植えで育つように品種改良されていますし
土作りの考え方も
影響しているように思うのです。
ちょっと話はかわりますが
子供の頃、
学校で朝顔の栽培をしませんでしたか?
そのとき鉢に土を入れて
学校に持っていったと思うのですが。
学校でみんな同じ場所に並べて
同じように水をやって育てたのに、
育ち方に差がありました。
私の朝顔は、なかなか芽が出なかった。
そのように記憶しています。
友達のは大きくのびのびと育ったのに。
そうです。もうお気づきですね。
これは土の差なんです。
私のは、狭い庭のなけなしの土を
やっとこさ集めた鉢です。
のびのびと育った友達の朝顔は
土に栄養があったのでしょう。
つまり、鉢植えでは植物の生きるための栄養は
鉢の中だけ、
それが育ちに影響する、ということ。
バラも同じ。
生きる力のほとんどは鉢の中にある。
鉢植えのバラは、
鉢の中の土を余すことなく使い切る、
まるで鉢の土すべてを
使い切ってしまうかのように
鉢の中をところせましと根を張るのです。
最近は、バラ専用の培養土が販売され
これを使うことで、鉢でのバラ栽培は
失敗が少なくなったようです。
肥料も鉢栽培に合うように
作られてるものもあります。
土も肥料も進化してきているのです。
根を張ることのできる土を
簡単に入手できるようになりました。
鉢バラ栽培の注意点は?
育てやすいようになってきたバラですが
やはり注意点があります。
バラの育つ力は鉢の中にある、
それは良くも悪くも
結果の原因は鉢の中にある、ということ。
これがバラの鉢栽培の注意点です。
水やりを忘れたらどこからも水を得られません。
定期的に土を替えないと、土が劣化したり
コガネムシの幼虫などが
入り込んで悪さすることもあリます。
詳しくはコチラの記事をご覧くださいね。
↓↓↓
バラのお世話も手がかかるということですね。
バラの鉢植えのメリットといえば
バラの鉢植えのメリットは次の4つ。
・鉢ごとに環境を変えることができる
・バラを移動できる
・小スペースで栽培ができる
・鉢も鑑賞の対象になる
ということがあげられます。
また、
栽培技術の進化でバラの鉢植え栽培に
はずみがつきました。
鉢で育てやすいバラ品種の改良や
専用の培養土の開発がバラの鉢植え栽培を
あと押ししてきました。
せっかく
バラの鉢植えのメリットを活用して
バラを育てているのだから
・水切れを起こしたり
・肥料をやりすぎたり
・根が張りすぎて根詰まりを起こしている。
なんてことがおこらないように、
出来るだけバラチェックをしてみてくださいね。
バラの育て方の基本を忘れずに育てれば
鉢植えでも、かなりボリューム感のある
ロケーションを楽しめますよ!