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バラゾウムシ、またの名をクロケシツブチョッキリ…
といえば、
バラを育てている人なら一度は耳にしているはず。
もしも、バラゾウムシを知らずに
バラを育て続けているなら あなたには
きっと幸運の女神がほほ笑んでいるのだと思います。
そう思うくらい、
バラゾウムシには悩まされます。
バラゾウムシが
バラのつぼみをダメにしてしまうのが
耐えられなく、どうしたら防げるのか。
でも、
バラゾウムシのライフサイクルは
あまり知られておらず
調べても情報は少ない印象でした。
絶対確実な対策は探せませんでしたが
調べてわかったこと、
試してよかったことを紹介したいと思います。
バラはバラゾウムシに狙われている
バラの活動が始まり、
つぼみをつけた様子にウキウキワクワク。
そのころバラゾウムシは
新梢やつぼみを狙っています。
小さい虫だと油断していると
全てのつぼみがやられ、花を見ることなく
シーズンが終わってしまいます。
特に一季咲きのバラがバラゾウムシの被害にあうともう悲しくなってしまうのです。
バラがつぼみをつけ始める3月の終わり頃から
観察を強化してください。
もし次のような症状をみつけたら
対処法を実践していただければ、と思います。
バラのつぼみをバラゾウムシから守ってくださいね。
バラへの被害の症状
はじめ新梢やつぼみの異変に気づきます。
新しく展開してきた柔らかい葉が
まるで生気を吸いとられたかように
カラカラになってしおれます。
近くにはつぼみが下向きにうつむいたりして…
よく見ると
つけ根に針で刺したような黒っぽい傷があります。
そこにバラゾウムシが
卵を産みつけているのです。
発生時期とライフサイクル
バラゾウムシは体長2.5~3㎜、全体が黒色。
口の部分が細長く伸びています。
発生は 年に2~3回といわれ、
成虫のまま冬越ししたバラゾウムシが
4~5月、芽吹き出した葉やつぼみを襲います。
うまく産卵して幼虫が育ち
おとなになったバラゾウムシは
再び6月下旬から7月にバラを狙います。
その後もう一度繰り返して、
9月以降に現れ成虫で越冬します。
(これを何度か繰り返しているのかも?)
茎の中で卵から生まれた幼虫は、
しおれた茎やつぼみを食べ、
枯れたようになった茎やつぼみと一緒に土に落ちます。
土の中で蛹となり
やがて成虫として現れるようです。
バラをバラゾウムシから守るためにやるべきこと
バラをバラゾウムシから守るためにやるべきことを、コレからお伝えしますね。
見つけたらやることと予防、2つのことやってください。
期待できる薬剤も紹介します!
バラゾウムシの対処法
見つけたら捕殺。
飛ぶのは苦手なのか
歩き回っていることが多いです。
てくてくと歩いている姿は普通の虫で
バラを育てていなければ
ぜんぜん気になる虫ではありません。
本当に悪いやつには思えないんです。
ときには葉のつけ根など狭い場所に
隠れていたりします。
手で捕まえると
足を引っ込め死んだフリをします。
ポロッと地面に落としてしまうのです。
そうなったらヤツの思うツボなので
捕まえるときは受け皿をすえてキャッチしてくださいね。
バラゾウムシの予防
飛んでくる(または、飛ばされてくる?)
虫なので効果的な予防法は
ありません。
いつの間にか、
そこにいる、という感じです。
どこで越冬しているか不明。
なので見つけ次第 退治する、
そしてこれ以上増えないように
地面に落ちている葉やつぼみは必ず処分すること。
茎やつぼみを食べ最終的に地面に落ちて
土の中でサナギとなり羽化するからです。
処分も予防といえば予防となりますね。
クモやムシヒキアブ類など。
薬剤散布で予防と駆除する
バラへのバラゾウムシ被害対策には、ベニカR乳剤、スミチオン乳剤なら一定の効果が期待できます。
スプレー式ハンディータイプならベニカXネクストスプレー、ベニカXファインスプレー。
速効性もあり浸透移行性で殺虫効果が持続します。
株元にパラパラまくオルトランDX粒剤も
効果がありますが速効性はありません。
効果は1ヶ月ほど続きます。
バラゾウムシは、薬剤をかぎわけるのか薬剤散布をしておくと、近づいてこないので予防効果も期待できます。
もしかしたら、ですが
薬剤散布すると卵を産んでも
幼虫は薬剤が浸透した葉やつぼみを食べることになり死んでします。
子孫は残せませんよね。
それを感じているので近づかないのでは?と思ったりします。
ニームを株元にまくいたりニームオイルの散布で、バラゾウムシなどの虫を寄せ付けない効果があります。
ニームの忌避効果は?
ニームはインドセンダンという樹の実。
200種類以上の害虫に忌避効果がある植物らしい。
ニームは ただ、よせつけないだけではなく
虫を拒食症の状態にしたり
脱皮やふ化を妨げたりする作用があるのだそうです。
肥料として施してみたところ
意外と防虫効果もあるという感じがしています。
匂いがキツイけど…ガマンです。
花が咲くとバラの香りで、
ニームの匂いは感じなくなりますから^^;
ニームについての記事は、本文最後にご案内しますね!
バラゾウムシから守るために
バラゾウムシは
バラの新梢やつぼみをダメにしてしまう困った虫です。
飛んでくる虫なので予防は難しいです。
見つけたら捕殺するしかないです。
1匹でも見つけたら
速効性のある薬剤を散布し、駆除したほうがいいです。
その後じわじわと効くオルトラン粒剤や
忌避効果のあるニームを施して観察して、
見つけたら捕殺→薬剤の繰り返しです。
いくつかの方法で対処して
総合的に大発生を防ぐほかに手段はなさそうです。
また、バラの苗と一緒に
各地に移動しているという話も聞きます。
越冬が土の中なら可能性もありますね。
たとえそうであっても
これはしかたのないことです。
見つけたら捕殺を基本にバラの花を守りましょう。
バラを育て始めたころ
バラゾウムシのことを知リませんでした。
そのため駆除できず
モンジャルダンエマメゾンの花が
ほとんど咲きませんでした。
悲しくて悔しくて。。。
そんな思いをしたので
とにかく情報を集めまくったのです。
ところが思っていたより情報が少なく、
結局、捕殺と薬剤散布。
株元をきれいにしておく。
簡単に言えば
これくらいしか対策はありません。
それでも翌年は
なんとか咲かせることができました。
きれいな花を咲かせるためにも
バラゾウムシという虫がいることを
覚えておいてくださいね。
バラゾウムシから
新梢やつぼみに被害があっても
新芽が萌え出て来ますし、次のシーズンにはつぼみもつきます。
最後に、バラゾウムシで バラが極端に
弱ったり枯れたりしないことを
申し添えておきます。
ニームの使用法と効果↓↓↓