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バラの剪定の基本作業は開花パワーをコンパクトに仕込むこと

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バラの花が同時に
たくさん咲いている姿を見ると、
その美しさにとても感動します。

 

花がまとまって咲いていると
もう圧巻です!

見ごたえがありますよね。

この景色がバラの剪定の集大成ともいえます。。

バラを剪定して開花パワーをアップ

バラの剪定といっても
いつでも剪定していいの?
方法は?

そもそもバラを切っていいの?

そんな疑問さえ浮かびます。

バラの剪定の基本は
エネルギーをため込む目的でバラを
コンパクトにまとめる作業。

つまり、

次の開花に備えて力を貯えるために
無駄なものをそぎ落とす、ということ。

 

ため込まれたエネルギーが
パワーとなってバラの花を
咲かせるのです。

そうなるように剪定したいですよね。

では、
バラの剪定の基本からお話していきますね。

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バラをコンパクトに整理する

 

バラの剪定の基本は
花後剪定、夏剪定、冬剪定の3つです。

それは時期によって目的と方法が違います。

 

各剪定の時期

 

・花後剪定
5~8月と10~11月ごろ。

 

・夏剪定
8月下旬~9月上・中旬。

 

・冬剪定
12月中・下旬~2月上・中旬ごろ。

 

このように時期で
分けられているのですが、
それぞれ目的が違います。

 

たくさんきれいに できるだけ同時に、
花を咲かせるために剪定の時期を
コントロールするのです。

 

剪定の目的

それぞれの時期の目的は・・・

花後剪定…
花が咲き終わってそのままにしておくと
実(ローズヒップ)をつけます。

そのために養分がとられ
樹勢が弱くなったり
次の花が咲かなかったりするのです。

それを防止する意味でも
花後剪定を行うのです(「花がら切り」ともいう)

 

夏剪定…
四季咲き性のバラを対象に行います。

夏の間グングン育った枝を整えて
秋に咲く美しいバラを
見やすい高さに調整したりします。

 

冬剪定…
四季咲き性、一季咲き性
どちらのバラも見やすい高さに調整します。

剪定の時期で春の開花をコントロール。

 

枝が低くなることで
株元に栄養がいくようになり
新しいシュート(枝)が期待できます。

シュートがでて古枝の生育がおさえられ
若枝へと更新されます。

古い枝を切って新しい枝を生かしていく。

こうやって株の老化を防止します。

 

剪定の目的は季節によって様々です。

冬の時期の剪定は、寒さとの戦いになります。
でも、春に咲いたバラを見ると、
この辛さは忘れてしまいますよ。

たくさん着込んで風邪ひかないようにしましょう。

 

方法

・花後剪定
花が咲き終わったら切る。

花枝の半分くらいの大きな葉の
0.5~1㎝のところでカット。

 

・夏剪定
全体の2/3の高さを目安に
こんもりと丸くなるように切り戻す。

このとき樹勢の強いバラは
浅めに剪定します。

そのわけは?
深く剪定すると樹勢が強いために、
花を咲かすよりも枝葉を伸ばす方に
養分を使ってしまうからなんです。

 

浅めに剪定し追肥はせずに
勢いを落とすと花をつけやすくなりますよ。

 

バラをよく観察して、
見極めてくださいね。

 

・冬剪定
冬はバラが休眠期に入る季節です。
全体の1/2の高さに揃えて切ります。

樹高を低くすることでエネルギーを
株元に集め、
春に一気に新芽を吹き出すように準備します。

 

枝に埋もれている
みずみずしい赤みのある
よい芽の上でカット。

(伸びた芽は冬の寒さで枯れてしまうので
よい芽とはいえない)

 

花の大きさで
切る枝の太さを決めて切る。

 

冬剪定の準備
11月中には水を切らして休眠を促進する。

 

葉は取り除いておきましょう。

取り除いておくと
作業がしやすくなります。

また葉を残しておくと、
病害虫を温存してしまうことになりかねません。

 

なぜ剪定が必要なのか?

もともとバラは剪定しなくても花は咲きます。
ではなぜ剪定するのかというと、

バラを剪定する理由
・枝を更新して新陳代謝を高める。
・病害虫を予防する。
・より美しく見えるように調整する。
・株の大きさや樹形を管理する。

 

バラは四季のうち
春に一番きれいな見ごろを迎えます。

花の色、香り、花の数など、
どれをとっても一番の季節です。

 

次に美しいのは秋のバラ。
深みが増して美しいのです。

四季咲き性のバラや繰り返し咲きと
呼ばれるバラ品種は
夏にも花を咲かせますが、

春や秋の季節には見劣りしてしまします。

 

春と秋にたくさん咲かせるために、
枯れた枝や枯れかかった枝、
細い枝は切り落として

その分の栄養をすべて、
有望な枝葉に注ぎ開花を待つのですね。

冬の剪定は、春の息吹のために
株の休眠を利用した用土替えも
同時に行います。

なので、ブルーシートを敷いて
大掛かりになることが多いです。

 

通りがかりの近所の人が
「何をしているの?」と
興味津々に聞いてこられます。

 

説明すると
「たいへんね~。でも、
いつもバラを楽しませてもらってるよ」
という声をいただき、
これがモチベーションアップ↑↑↑

 

景観で皆さんのお役に立ってると思うとですね~。
寒さも辛さもトゲが刺さる痛さも吹っ飛びます!!

 

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ところで
「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」
ということわざをご存知ですか?

 

この言葉をそのまま受け止めれば
桜は切る人はバカだ。
梅を切らない人はバカだ、ってことですよね?

でも、私はこう思うのです。
バラはバラの、梅には梅の剪定方法がある。
それぞれに特質があるから
同じように切ってはいけない、と。

 

調べてみると

桜は幹や枝を切るとその部分から
病気になったりして腐る。

だから切らないほうがいい、
といわれていました。

実際は、
成長に合わせて適切に
剪定する必要があるらしいです。

梅は害虫や病気の蔓延を防ぐために
日当たりをよくし
風が通るようにすることが大事。

そのために余計な枝を切るのだそうです。

つまり、どちらも樹木の特質に合わせて
剪定しなければならない
ということなんですよね。

 

「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」
これは剪定の極意を伝えた
ことわざだったのです。

桜も梅もバラ科なんです。

私たちが育てるのもバラ。

だけどそれぞれに合わせた剪定方法で
切らないと弱るんですね。

私が伝えたかったのは、
桜も梅もバラも剪定は基本的に
次のように考えていいということです。

まず、観察し よく知ること。

それからどのように
剪定すべきかを判断する。

時には切らない判断もあっていい、と。

もっというと、

育てているバラはどういう樹形で、
どのような特徴を持っているか知ったうえで
特徴を活かす剪定をする。

それでバラがより一層元気になる。

 

とはいっても、
ハサミを入れるときは勇気がいりますね~

大丈夫。
バラは思ってるよりタフ。強い植物です。

剪定してバランスを整えると
もっと美しくなる訳ですから

思い切って切る事も大切だと
私は思いますよ