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バラの消毒の種類。大きくシンプルに考えるなら2つだけ。

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この記事は約 13 分で読めます。

あなたは
バラの消毒の薬剤を買いに行ったとき

園芸店やホームセンターの園芸コーナーの
薬剤がワ~ッと並んでいる棚の前で
困ったことありませんか?

ときには棚に虫や病変した葉の写真があって
この症状ならこの薬剤的な
説明がしてあったりします。

バラの消毒に使う薬剤はどれ?
この中からバラの薬品選ぶの大変そう・・・
(絶句)

って困ってしまいますよね。

 

シンプルに考えてみると答えが見えてきます。

消毒の目的は、バラに悪さをする
害虫の駆除と病気対策の2つだけなのです。

 

それはきれいな花をたくさん
咲かせたいという最終目的の達成のために
必要。

ですよね?

 

 

バラの消毒の薬剤は害虫駆除と病気対策の
2つのことのためにつくられています。

なので、

害虫を駆除する殺虫剤と
病原菌を死滅させる殺菌剤の
2つから選ぶだけ。

バラの消毒は大まかに2種類

 

つまり
害虫に悩んでいるか病気に悩んでいるか、
それを考えると薬剤選びは解決しちゃうんです。

 

 

具体的に
消毒をしなければと思ったわけは、
バラがこんな症状だからではありませんか?

 

・葉に黒い点々がでて その後落ちた。
・白い粉のようなものがついている。
・新芽に緑色の虫がたくさん群がっている。
・葉が虫に食べられている。

などの異変に気がついたからですよね?

 

あるいは、
・去年、病気になったから予防したい。
・害虫の発生を未然におさえたい。

など、以前バラに異変があったから先手を打ちたい、
ということではないでしょうか?

 

これは全部
病害虫が悪さをしたためおこること。

このような病害虫の症状がみられると
バラの生育に歯止めがかかったり
花のつきに影響がでたりしますものね。

なので、
解決するには殺虫剤と殺菌剤で
消毒するのがいいと考えます。

 

ところが、問題は薬剤の数が多すぎて
どれを選んでいいのかわからないということ。

薬剤は、化学構造や作用の特徴によって
幾つかの系統に分類されています。

 

そのため、消毒の種類は
たった2つでいいのですが
薬剤としての品数は とても多くなってしまうのです。

わからないことは
お店の人に聞くのが確実です。

バラ用の消毒の薬剤を教えてもらえます。

 

そうはいっても、
あなたのバラのことは、
あなたにしかわかりません。

購入を決めるときにもう一度考えてみてくださいね。

 

あなたのバラは、

鉢で育てているのか地植えなのか。
雨がかかりやすいか、そうでないか。
風通しはいいのか。
育てているバラの品種はなにか。
どんな症状が出やすいか。

このようなことを考えながら

お店の人の話を聞くと
どの薬剤が必要なのか判断しやすいと思いますよ。

 

事前に基礎知識として
消毒のことを理解しておくと
お店の人の説明もわかりやすくなリます。

というわけで、消毒について
もう少しお話したいと思います。

 

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バラの消毒の種類は目的で選ぶ

 

バラの消毒は2種類。
害虫を駆除する殺虫剤と病原菌を死滅する殺菌剤でしたよね。。。

 

目的別に使い方をみてみます。

殺虫剤

バラを食害している虫を発見したら使います。

害虫は
飛んできたり、動いたりするものなので
完全な駆除は難しい場合もあります。
もちろん捕殺という手段も使って駆除します。

 

予防で散布して効果があると思うのは
アブラムシです。

散布をするようになってからは
ほとんどみなくなりました。

 

殺菌剤

病気発生の前に予防薬として使用するものと
症状が現れてから治療薬として
使用するものがあります。

病気の対策は、人間と同じです。

 

予防して最小限にくい止めておき
それでもなおでてきた病気を
治療をする、というスタンスです。

バラの病気はたいていが
黒星病とうどんこ病なので、
この2つに対応した薬剤を使うのがほとんどです。

 

広がるのを防ぐために、
定期的に消毒して予防するのが肝心です。

参考までに
黒星病、うどん粉病どちらにも効く
薬剤をあげておきますね。

 

治療薬…ベンレート水和剤、サプロール乳剤、ラリー乳剤、サルバトーレME(予防効果もあり)
予防薬…ダコニール1000、フルピカフロアブル、サンヨール

 

予防薬の散布のタイミング

 

黒星病やうどんこ病は
病原菌が新芽や新梢にひそみがちです。

そのため葉が開く前に
予防薬を散布するのが効果的です。

 

予防効果が上がってくれば
治療薬の散布は必要なくなるので
やっておいて損はないと思っています。

黒星病やうどんこ病以外の病気の場合は
治療薬で対処することが多いです。

 

というか、私の経験では
ほかの病気では今まで、
あまり深刻なことになってない感じがします。。

 

だけど、
ときにはバラの虫と病気の対策の
追われたりします。

そんなときは殺虫殺菌どちらにも効く
薬剤を使うといいです。

ほかにも殺虫・殺菌効果のあるそれぞれの薬剤を
混ぜて使うこともできます。
薬剤の用法用量の決まりに従って使ってくださいね。。

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薬剤の散布方法は
水で希釈して噴霧器で散布する方法と
ハンドスプレーで散布する方法の2つがあります。

それぞれメリットデメリットがあリます。

 

・水で希釈して散布する方法

水で希釈して散布する方法では
希釈する手間がかかります。

ちょっと面倒に感じるかもしれません。
作った希釈液は保存できない、
などのデメリットもありますね。

 

しかし、希釈という特徴から
消毒液を大量に作り噴霧器で
散布することができます。

薬剤希釈の道具と噴霧器

 

多くのバラに散布の必要があるときや
つるバラなど広い面積に散布するときは
とても活躍します。

噴霧器は目的別に各種ノズルを使うことができますし、
ポンプ式や電動式で 作業がはかどります。

 

希釈するので薬剤そのものは
少量ですむからコスパ的にも
大歓迎って感じです。

 

・ハンドスプレータイプ

ハンドスプレータイプは
手軽に使えるというところが大きなメリットです。

ベニカXネクスト薬剤 マイローズ殺菌スプレー

あらかじめ希釈してあるので
とても簡単に使えます。

 

異変を発見したらシュパッ。
簡単でしょ?

応急処置としてもバッチリ。

 

ですが、デメリットもあります。

それは量的に少ない、ということです。

10株くらいのバラなら十分足りますが
それ以上になるとコスパ的にどうかな?
っていう点。

もう一つ、
ハンドスプレーなのでハンドルを
ニギニギしてシュパシュパ、
散布することになります。

これは手が疲れる・・・

 

こういう場合、
ポンプ式や電動で散布できる噴霧器を
利用するほうがいいと思います。

バラの株数が増えたら
どちらでも散布できるように
用意しておくほうがいいですよ。

 

噴霧器で作業効率化をあげ
異変があればすぐ応急処置できる
ハンドスプレーも備えておくって感じかな。

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注意点として考えていてほしいことがあります。

それは
同じ薬剤を使い続けないということ。

薬剤には農薬系統があります。

化学構造や作用の特徴によって
系統に分類されているのです。

同じ農薬系統の薬剤を何回も使い続けると
薬に対抗できる病原菌ができてくるのです。

いわゆる耐性菌というヤツです。
ヒトと同じですね。

 

こうなると
病害虫の抵抗性が強まり
薬剤が効きにくくなってしまいます。

それを避けるために
ローテーション散布という方法で対処します。

※この記事の最後にローテーション散布の記事の紹介をしています。
ローテーション散布について知りたい方はそちらからどうぞ。

そして
なにより重要なのは散布に当たって、
必ず薬剤のラベルを確認し、
用法用量を守る、ということです。

 

 

バラの消毒のおさらい

バラの消毒の薬剤はおおまかに
2種類で対応します。

殺虫剤と殺菌剤です。

殺菌剤は予防薬と治療薬があります。

予防効果を高めておくと
治療薬の使用が少なくてすみ減農薬栽培につながります。

予防は新芽新梢に散布するとより効果的。

 

噴霧器使用とハンドスプレータイプという
2種類の散布方法があるのでバラの株数や
バラの配置などで使い分けするといいと思います。

病気の耐性菌を作らないように
同一の薬剤を使い続けないようにする事が大事です。

 

重要なのは薬剤のラベルを確認し
用法用量を守ることです。

 

 

バラのお世話してるわけって
最終的にはキレイに
たくさん咲かせることですよね。

そのために消毒するのですが、
私達はともすれば、
消毒ありきで考えてしまいます。

 

育てているバラの中には
消毒をしなくも大丈夫な品種も
含まれているかもしれません。

逆に消毒なしでは
本来のバラの魅力をひきだすことが
できない品種もあると思います。

 

消毒に頼りっぱなし、、だと
薬漬けになってしまうという不安があるなら
品種ごとに分けて薬剤を散布するといいと思います。

ホントはそうするのが理想なんですけど、
なかなかできないのが現実。

 

バラは強い植物です。
ちょっと消毒を忘れたからって
心配することはないです。

黒星病で丸坊主になっても、
時が来たら芽をだします。

ちょっとの失敗は大丈夫です。

 

だから
失敗しつつ、バラの力を信じて育てていく。

あわてずバラの様子を観察して、
消毒が必要なのか、必要なら
どんな消毒がいるのか決める。

消毒の効き目を確認しながら使用を考える。

 

自分のバラにあった方法を探していきましょうね。

 

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