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バラの消毒の回数制限とは?効果的なローテーション散布例も

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バラの消毒回数ローテーション

いつものようにバラのパトロール・・・

葉に怪しい黒い点々を発見!
黒星病か?

あわてて消毒散布。

こんなことよくありますよね?

特に雨上がり・・・
消毒→病気がおさまる→雨→消毒→・・・・
繰り返し

もしかして、
ひとつの薬剤だけを何度も使ってませんか?

 

それはまずいです。

一つの薬剤だけを使うと病原菌に耐性ができてしまい薬剤が効かなくなるのです。

それに、薬剤にはそれぞれ、
1年間に使用できる回数が決まっているんです。

使用回数を超えて使えないのです。。

使用している薬剤が農薬だから。。

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バラの消毒。回数とローテーション散布の謎

バラの消毒の薬剤は農薬って本当?

なぜ農薬1年間の使用回数が決まっているの?

回数制限はどうして
消毒のローテーション散布と深く関係するの?

 

この辺の謎を深掘りしていきますね。

 

バラの消毒に使う薬剤は農薬なの?

私達がバラの消毒に使う薬剤は
農薬のひとつです。

農薬とは、
農作物や観賞用植物など人が育てている植物に
発生する害虫や病気を退治したり、
雑草を除いたりするのに使われる薬剤のことです。

 

バラは、害虫駆除や病気の除菌が必要です。
なので、消毒として農薬を使っているのです。

農薬には使用回数が決められています。

 

そのわけは
農薬が「残留毒性」として
ヒトに影響を及ぼさない散布回数を安全使用基準としているからです。

直接口にする野菜や果樹などの農作物の
残留毒性を体に取り込まないように制限されています。

 

じゃあ、バラは食べなければ問題ないんじゃない?と思います。

人体に取り込まないから。
(食用のバラ以外)

実は、そう単純ではないんですよ。

バラなどの観賞用植物にも
農薬の使用回数制限が設けてあるのは
重大な理由があるんです。

 

農薬の回数制限はなんのため?

なぜ、使用回数が決められているのかというと
ヒトに対しての回数制限は先に書きましたよね。

安全基準です。

バラなど観賞用植物の場合は
消毒の効き目を失わないためです。

 

同じ薬剤を何回も使い続けることで病害虫に
抵抗性をつけさせてしまいます。

決められた回数以上使うと
耐性ができてしまい薬剤が効かなくなるよ、ということなんです。。

消毒が効かなくなくなると大変困ります。

だから、回数守ってね。ってこと。

 

それぞれの薬剤に対して
使用回数がありたいていの薬剤は5~8回の範囲
で決められていると思います。

1年間に5~8回の消毒で済むなら
薬剤は一つだけ準備すればいいです。

 

だけどバラへの薬剤散布
現実は1年間に20回前後散布します。

バラの品種や状態によっては
それ以上になるかもしれません。

※我が家では3~7月初旬までと9~11月初旬に散布していて真夏の薬剤散布は行っていません。

 

やはり
数種類の薬剤を準備しなければならないですね。

 

バラの薬剤は同じ薬剤を回数制限いっぱい使ってもいい?

答えは、一つの薬剤を回数制限いっぱい使うのではなく、ひとつの薬剤を1回まいたら次は違う薬剤をまく。

そして、次はもう一つ別のものをまく。

という方法がベストです。

バラの消毒の薬剤はそれぞれ決まっていて
たいてい5~8回の範囲のようです。

 

1年間の消毒の必要回数は20回前後。

1種類の薬剤だけではほとんどが回数オーバーなので数種類準備します。

 

あまりオススメじゃない方法は
5回使える薬剤を5回使ったら
次に8回使える薬を8回使う。。。

という方法です。

数種類使うという点はいいのです。

これがオススメでない理由は、使用回数ギリギリいっぱいで次という方法だと耐性菌ができてしまい薬剤が効きにくくなるという点。

ひとつの薬剤を1回まいたら次は違う薬剤をまく。
そして、次はもう一つ別のものをまく。

 

これもすべて耐性をつけないためです。

 

最低でも3種類の薬剤を巡回する感じでまく
薬剤ローテーション散布という方法がおすすめです。

なぜなのか、
もっと詳しくお話していきますね。

 

バラの薬剤の1年間の散布回数は?

予防を目的に
散布するなら3月初旬から始める。

雨が多い九州では4月から
バラの様子に合わせて散布するとしても
2週間に一度の散布が必要です。

 

バラの病気予防で防ぐという前提だと
だいたい20回前後になるかと思います。

※これで完全に封じ込めると断言はできません。治療薬が加わることもあります。

 

バラの薬剤ローテーション散布ってどうやる?

ローテーションという言葉の意味って何でしょう?

ローテーションとは
「交替」や「循環」や「回転」
という意味の言葉です。

なので
ローテーション散布とは・・・

数種類の薬剤を
ローテーション(循環)で散布すること。

この方法で
病害虫の耐性を作らずに効果を高めることができます。

 

しかし、ただ単純に名前が違う薬品を数種類揃えて順番に使えばいいということではないのです。。

 

この辺が面倒なんですよね。

薬剤は、
化学構造や作用の特徴によって
幾つかの系統に分類されています。

バラの場合も農薬系統が違うものを
選んでローテーションして撒きます。

 

同じ農薬系統の薬剤を撒くと、耐性菌ができる恐れがあるというのです。

なので農薬系統の3つをローテーション、つまり循環するのがいい。

そうすることで
耐性菌ができにくくなります。。

 

バラの農薬系統には
有機硫黄、ベンゾイミダゾール系、EBI系、有機塩素、アニリノピリミジン系、酸アミド系、有機銅剤、キノキサリン系などがあります。

この中から
3種類の農薬系統に属する薬剤を選んで
ローテーション散布するといいです。

ここまでで

消毒の薬剤の回数制限とローテーション散布の
深い関係の謎は解けたのではないか?
と思います。

実際はどうやればいいのか、消毒の回数を考慮したローテーションの例をあげますね。

 

バラの黒星病の予防ローテーション散布の例

比較的多いバラの黒星病の予防薬を例にしてみますね。

バラの黒星病の予防薬は
・ジマンダイセン水和剤
・ダコニール
・オーソサイド水和剤
・フルピカフロアブル
・サンヨール

などあります。

 

農薬系統は
ジマンダイセン水和剤→有機硫黄
ダコニール→有機塩素
オーソサイド水和剤→有機塩素
フルピカフロアブル→アニリノピリミジン系
サンヨール→有機銅剤
となっています。

これによると黒星病は
4系統の薬剤で予防ができそうです。

 

ただしダコニールは気温25℃以上で
薬害が出やすいので夏期は使えません。

というわけで
同じ系統のジマンダイセン水和剤と
ダコニールを併用していくといいです。

年間で使える回数が
それぞれ5~8回ということを考慮して

 

農薬系統のローテーションを考えて
決められている回数以下に調整して使います。

黒星病以外病気が出たらまた、
別に考えることになります。。

たとえば、別の薬剤散布をすることになるのは、
うどんこ病の予防や病気が発生したときですね。

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私に限らず誰もが
もっと作業を効率化したいって思いますよね?

ぶっちゃけバラの黒星病とうどんこ病を
同時に予防できる方法があるともっと楽、です。

 

予防で封じ込めれば治療の必要もないし。

 

あるんですよね。
黒星病、うどんこ病、
どちらにも効果のある薬剤が・・・

 

バラの黒星病とうどんこ病の消毒ローテーションの例

黒星病とうどんこ病のどちらにも効く
薬剤は次の3つ。

・ダコニール
・フルピカフロアブル
・サンヨール

問題は、
やっぱりダコニールの高温時の薬害ですよね。

 

それに対して嬉しい情報があります。

ベンレート水和剤(ベンゾイミダゾール系)が
予防薬としても治療薬としても
使えるというのです!

 

なので
夏の間だけダコニールの代わりに
ベンレート水和剤をローテーションに加えます。

・ダコニール(有機塩素)・夏期高温時はベンレート水和剤(ベンゾイミダゾール系)

・フルピカフロアブル(アニリノピリミジン系)

・サンヨール(有機銅剤)→上に戻って繰り返し

バラの消毒。回数はローテーション

 

このサイクルのローテーション散布で
黒星病とうどん粉病の予防ができると思います!

バラの薬剤ダコニール ベンレート水和剤

 

サンヨール殺菌殺虫剤

サンヨール乳剤は
黒星病、うどんこ病 の他に灰色かび病にも効果があり。

さらに嬉しいことに殺虫成分も。
アブラムシ・ハダニ・チュウレンジハバチにも効果ありとされています。

 

 

もうこのローテーション散布で決まり!

でしょ!

と思ってますが、皆さんが手に入る薬剤でローテーションを完成させてくださいね!

 

ちょっと残念なのが

希釈して使うタイプの
アニリノピリミジン系の薬剤は
フルピカフロアブルしかありません。

薬剤ローテーション、フルピカフロアブル

で、この薬ちょっと高額です。

しかも、
地域によっては園芸店にない場合があります。

私の住む地域でも売ってなくて
楽天で購入しました・・・・

 

250ml、5000~6000円↑です。

ただし、
希釈倍数が2000~3000倍と高いのが救い。

つまり
1回分が少量の原液ですむので
長い目で見るとコスパ的には
他のものと変わらなくなります。

と、思っています(笑)

初期費用がちょっとかかってしまうんですね。

※使用期限までに使い切れないこともあるので、バラ友と共同購入、なんていうのもありかもしれませんね。

 

フルピカフロアブルと同じ系統で
他の薬品となると
ベニカXファインスプレーとベニカXファインエアゾール。

いずれも希釈なしで使えるタイプです。。

バラの株数が
少ないときはいいけど多くなると割高。

ベニカXファインスプレーは1本950ml入で1000円前後。
ベニカXファインエアゾールは1本450ml入で1000円以下。

マイローズ殺菌スプレー

 

一般にスプレーボトルだと
10株が目安だといわれています。

育てているバラの株数で考えてみてくださいね。

 

農薬系統の3種類の組み合わせが上手くできればローテーション散布は悩まずにすむのだけど。

あるいは病気が出始めたら
思い切って
治療薬をローテーションに組み込むという手もあります。

 

バラの消毒は回数を考慮したローテーション散布でやる!

バラは病害虫がつきもの。

その対策として消毒をやるんですが
闇雲にしていたらとんでもないことになります。

ということを知っていても
回数とかローテーション散布とか

まさに謎。

 

それはすべて
病害虫に耐性をつけないようにするため、
でした。

消毒のポテンシャルと高めると同時に
効果を保つためでもありますよね。

ローテーション散布の薬剤の
組み合わせを考えるのも面倒ですが。

 

脳あそびと思ってやるといいですよ。
ボケ防止になるかもしれませんし。

 

さうび(バラ)であそびながら
あーでもないこーでもないと考える。
脳を刺激するさうび遊び。

 

大好きなバラのために考えるのは
楽しいですよね!

 

ところで、
消毒って大きく分けるとたった2種類、ってこと
知ってますか?

次はこのテーマ🔻🔻🔻

バラの消毒の種類は大きく2つ。それは…

 

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その様子はこちら↓