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バラの葉が赤いのは病気?芽吹きの新芽を守る自然界のメカニズムとは

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この記事は約 8 分で読めます。

バラの葉は緑色って思っていると、時期によって
枝の先端の葉が赤い色をしてたりします。

 

ちょうど春の芽吹きのころや秋に多く見られます。

若くて新しい葉が赤い。

バラの葉が赤いのは病気ではなく新芽を守ってる

 

このような葉を見ると病気かな?と思ってドキッとしますよね。

だけど、しばらく放っておくと何ごともなかったかのように普段通りの緑色になります。

 

観察しているとどうやら病気ではなさそう。。

 

始めてみたときはドキッとするのですが、だんだんとあたり前の光景になって、なぜバラの葉が赤くなるのはなぜか?なんてどうでもよくなってしまいますよね。

 

病気じゃないならいいじゃん、って。

 

だけど、なぜ新しい葉が赤くなるのか、気になりませんか?

実は、れっきとした理由とメカニズムがあるんですよ~

では、お伝えしていきます!

 

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バラの葉が赤いのは病気ではない。

お気づきのように、バラの葉が赤いのは、病気ではないんです。

たいてい
若くて柔らかい葉が、赤い色をしているんじゃないかって思います。

この現象はバラに限ったことではなく、多くの植物に見られるんですよ。

 

成長してしっかりしてくると、葉は緑色に変わっていきます。

っていうことは、若いうちは赤い色でないとダメな理由があるんですよね。きっと。

 

この記事ではそのあたりをご説明します!

バラの葉が若いうちは太陽の害を受けやすい

バラの葉が若いうちは、とっても弱い赤ちゃんの葉。

そのために太陽光に含まれる紫外線の悪い影響を受けやすいんですよね。

太陽の光は光合成をするのに大事な要素のはずなのに、です。

 

芽吹いたばかりの新芽には、まだ光合成に必要な緑の色素のクロロフィールが少なくて、紫外線によって作られる活性酸素が細胞を攻撃しダメしてしまうのでs。

なので
十分にクロロフィールが作られるまでのつなぎというか、まあ、太陽光を遮る日よけとして赤い色素が現れるんです。

それがアントシアニンという色素。

 

人間だって太陽光を浴び過ぎると日焼けして肌を傷めますよね。

それを防ぐために日傘や日焼け止めクリームを塗って防ぎます。

 

それと同じような働きをするのが、赤い色素のアントシアニンなんです。

 

 

アントシアニンは芽吹きのときに現れて、クロロフィールが十分作られると消えます。。

 

葉には、クロロフィール、カロチノイド、アントシアニンなどの
色素が含まれていますが、新芽の若い葉を守るのがアントシアニンなんですね。

 

また、紅葉する葉でもアントシアニンとクロロフィールが関係しているようですよ。

 

赤い葉の色素アントシアニンとは

アントシアニン(Anthocyanin)という成分名は、ギリシャ語が語源でanthos=「花」とcyanos=「青」という言葉からできました。

 

意味は「花の青色成分」

 

アントシアニンは自然界には、多くの種類があり現在までに500以上あるといわれています。

 

 

植物を紫外線などの害から守るために、実やバラの若い新芽を守るために蓄えられている天然色素なんです。

ポリフェノールの一種であり ブルーベリーやナス、紫芋に多く含まれているのは有名ですよね。

 

視力や視覚機能の改善など眼の働きをよくする効果があるといわれてます。

目のサプリメントにも使われている成分です。

 

そんなアントシアニンに守られた若くて赤い葉は、成長してしっかりと力強い葉になって栄養を作り緑色に変わっていくのです。

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バラの紅葉もアントシアニンが関係する?

紅葉したバラのマイローズ

バラの品種の中には、美しく紅葉するものがあります。

黄色や赤に紅葉するのですが、このうち赤く色づく色素は、やはりアントシアニンなんですね。

 

秋になり日が差す時間が短くなると、気温が下がり光合成の効率がわるくなります。

クロロフィールは比較的弱くて、紫外線による活性酸素で絶えず分解されていますが、分解される以上に絶えず合成されるので緑色が維持されています。

 

しかし、気温が下がることで光合成の効率が悪くなると、、、

クロロフィールを合成クロロフィールを分解

だったのが

クロロフィールを合成クロロフィールを分解

となって結果的にクロロフィールが減少するんですね。

 

光合成の働きが衰えることでバラの葉が劣化します。

 

寒い冬にそんな効率の悪い葉をつけていては、エネルギーの無駄使いになる、とバラは判断します。

生存の危機を感じバラは葉に水を送るのをやめ、葉を落とそうとします。

でも、その前に葉に残っている資源となる物質を分解して回収して、翌年芽になる部分や根にため込みます。

 

つまり、クロロフィールが分解されて減り、アントシアニンがどんどん合成されて、赤くみえるようになるんです。

クロロフィールの分解で有害な活性酸素が生じるのを抗酸化作用があるアントシアニンが合成されて抑えているといわれています。

 

紅葉した葉はやがて茶色くなり、落葉し冬を迎えるというわけ。

しかし、最近は温暖化からか落葉しなかったりしますよね。

 

それについてはこちらの記事で
なぜか、落葉しないバラたち

 

また、落ちずに残った葉はどうするか?はこちらの記事で
冬のメンテナンス。バラの葉っぱは全部取る?

自然のメカニズムはすごいですよね。

 

おさらい

春先や秋、バラの葉の先端に芽吹く新芽は赤いです。

一瞬病気かなとおもいますが、ほっておくと緑色になります。

 

赤い色の正体はアントシアニン。

若い葉には光合成のための緑の色素クロロフィールがまだまだ少なく、太陽光の紫外線から生じる活性酸素を抑制するために、抗酸化作用のあるアントシアニンが合成されます。

 

そのアントシアニンの色によって赤く見えるということです。

 

しかし、バラの品種の中には、芽吹きが赤くなく、緑のものもあるので、赤くないからといって心配する必要はありませんので安心してくださいね!

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植物のメカニズム
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