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台芽とバラ品種のベーサルシュート。正しい見分け方と対処法

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この記事は約 11 分で読めます。

バラの株元から芽が出てくると
ワクワクしてとっても楽しみになります。

株元から出る芽といえば、
ベイサルシュート。ですものね。

 

 

次の世代のルーキー、
若手のホープ!大事にしたい芽です。

ところが
なにか違和感を感じる芽が出るときって
ありませんか?

 

この芽なんか違うな、って。思うこと。

そして

気がついたら
全く違う白い花を咲かせていた、
ということありませんでしたか?

じつはこれ、ベイサルシュートではなく
接ぎ木に使われた台木の芽なんです。

 

台芽といいます。

接ぎ木苗のバラはときどき、
接ぎ木部分より下側(台木)から
台芽がでることがあります。

きゃー!2種類のバラが楽しめる♪
なんて喜んでちゃダメですよ?

 

そんな台芽ですが、
そのまま放置してはダメですよ~
危険です。

なぜダメなのでしょう?

台芽っていつ頃でるんでしょうねぇ?

そして気になるのは
本来の園芸品種との正しい見分け方!
と、対処法。

 

など、
知りたいポイントがゴロゴロ。

そこで
今回のテーマ、台芽について
詳しくお伝えしていきますね。

 

最後までご覧になったあとは、きっと
台芽とバラ品種のベーサルシュートを正しく
見分けるスペシャリストになってますよ!

 

放置してはいけない理由

接ぎ木として使った台木の品種の芽が
台芽と呼ばれるもの。

なので 台芽は
接ぎ木苗で育った株からしか出ません。
(挿し木では台芽は出ないんです)

 

接ぎ木は、台木の強さを利用する目的で
接合しその根の力で養分を運んでもらって
株を増やすための技法ですよね。

台木には生育旺盛で強くて丈夫な
ノイバラ(野バラ)を
使っていることが多いです。

 

接ぎ木部分の下側から出ているとなると
台木のノイバラの芽の可能性が
高いですね。

 

ノイバラだって
自分の大切な芽を伸ばしたいはずです。

 

だから
ノイバラの芽にもせっせと
養分を運びます。

ノイバラの芽のほうが根に近く
養分を先取りするというか、
はるかに有利ですよね。

 

ノイバラは、
接ぎ木したバラ品種より強くて丈夫。

そのうえ生育旺盛なので
養分をガッツリ吸収してしまい
接ぎ木したバラへ栄養が行かなくなります。

 

強くて丈夫な種が残るというのが
自然の法則。

最悪の場合、
本来育てたいと思った品種のバラが
枯れることもあるのです。

 

こういうわけで
台芽の放置は危険なんです。
摘み取る必要があるんですね。

私たちが育てて楽しみたいバラが
順調に生育するためにも
摘み取ってしまいましょう!

 

で、その台芽、いつごろでてくるの?
って次はそういう話です。

 

台芽はいつでる?

台芽のでるシーズンがわかれば
その時期 観察を強化して
見つければいいわけです。

台芽がでるシーズンは5~11月。

 

台芽は割と長い期間でるんです。

なので観察作業も長期間ってことに。

 

水やりのときなどにあわせて
株元の観察をしてくださいね。

私の経験では
台芽は比較的に若いバラにでるようです。

 

若いバラは、まだまだ樹勢が弱く、
台木の勢いに負けやすいのかも、ですね。

若いバラを中心に観察していくのも
いいかもです。

 

そして、
台芽は一度出たら
もう出ないというものでもないです。

むしろ、一度出た株が怪しい。
取り除いても
また でることもあるんですよ。

 

一度台芽がでた株は特に
よく見てくださいね。

台芽のでるシーズンと同じ時期
こまったことにベイサルシュートも
出てくるんです。。

 

悩ましいですよね。

間違ってベーサルシュートを
摘み取ってしまう恐れが…

でも正しい見分け方がわかれば
大丈夫!

台芽とバラ品種のベイサルシュートが
どう違うのか知ってしまえば簡単です。

 

4つの視点で正しく見分ける

ベイサルシュートは株元から勢いよく
シューッとでる待望の芽です。

次世代の主役となる芽ですよね。

レイニーブルーのベーサルシュート

このベーサルシュートと台芽は
ちょっぴりしかでてないときは
見分けにくいんですよね。

 

見分けにくい最大の理由は
どちらも
株元付近からでるという点だと思うのです。

 

株元は茂った葉の影になるから
観察しにくいです。

それでも見落とさないように
株元をよ~く観察してくださいね。

 

正しく見分けるには
次の4つの視点で見る必要があります。

 

見分け方.その1
芽の出ている箇所で見分ける。

台芽は接ぎ木接合部分より下から出ます。
それよりも上ならベーサルシュート。

 

これ、ちょっとわかりにくいことも。

でてるところが微妙すぎて
判断できないこと
あるんですよね。

 

見分け方.その2
芽の色を確認。

ベーサルシュートは赤味がかってます。
台芽は緑色のことが多いです。

 

だけどこれで確実な判断はできません。

バラの品種、季節や時期などで
赤味がさした台芽がでることもあるんです。

なので
総合的に判断するひとつの見方として
覚えておいてくださいね。

台芽は接ぎ木部分下側からでる

 

見分け方.その3
葉の大きさや形の違いで見分ける。

接ぎ木したバラ品種の葉と
大きさや形を比べて
違っていれば台芽です。

比較的に細くて小さい葉が
台芽のことが多いです。

 

葉の大きさや形が確認できるまで
しばらく待つ。

それもひとつの方法かも。

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見分け方.その4

葉の付け根の托葉の形を確認。

バラには葉の付け根に托葉があります。

 

ノイバラは托葉の形が独特なんですね。

くしの歯のように
ギザギザした形の托葉があります。

 

これでほとんど間違いなく
ノイバラだと判断できます。

他のバラも多少ギザギザした托葉を
持ってるのがありますが
ノイバラほど目立ちません。

 

一番の決め手は
托葉の形だと、私は思います。

この4つの見分け方を覚えておいて
台芽のでるシーズンは
株元に目を光らせてくださいね。

 

怪しい芽がでたら、即、摘み取る。
ですよ。

 

対処法は すかさず摘み取る

怪しい芽を見つけたら
台芽と確信したら、
すかさず摘み取ってください。

方法は簡単。
根元からむしるようにして
摘み取ってください。

台芽を摘み取る

成長が進んでいる場合は
手に軽く力をかけて根元からポキッと
折る感じで摘み取ります。

伸びすぎた台芽を摘み取る

 

 

仕事が忙しくなる、長期の出張になる、
体調を崩す、など日常のいろんなことで
摘み取るのを忘れます。

 

見つけたときが摘み取るタイミング、
だと私は思います。

台芽の花を見てみたいな~とか
思わないで。ね。

 

間違わないように摘み取るには

台芽とバラ品種のベーサルシュートの
見分け方と対処法をお伝えしました。

判断が遅れると
すごい勢いで伸びてしまいます。

 

小さい芽のうちに摘むとなると
まだ台芽とベーサルシュートの
違いがわかりにくいので判断に困ります。

生育を観察して
台芽だと確認できたら摘み取りましょう。

 

樹勢の弱い品種のバラだと
養分を運んでもらえなくなるので用心です!

そこで、できるだけ早いうちに
正しく判断するために
次の4つの視点で確認してくださいね。

 

芽の出ている箇所で見分ける。
芽の色を確認。
葉の大きさや形の違いで見分ける。
葉の付け根の托葉の形を確認。

 

特に最後の4つ目の托葉の形は
決まり手だと思います。

 

台芽と確信したらむしり取る。
あるいはポキッと折るように摘み取る。
という方法で対処してくださいね。

これで
台芽の見分け方はバッチリです。

見分けて摘み取ってくださいね。

お願いします。

 

台芽に使われているバラ品種は
たいていノイバラ。

どこにでも見かけるバラです。

 

道ばたや川沿いを見ると
草ボーボーの中に、こんもりと
ノイバラが茂っています。

春には白い花を見ることができます。

 

一度、山にノイバラを採取しに
行ったことがあります。

株が太くなったノイバラを狙ったのですが
地中で地下茎のようになった茎から
たくさんの枝がシュッと伸びていました。

 

本当に生命力に満ちあふれたバラだと
感じましたね。

こんなバラの台芽がでたら負けそう…
と思いました。

 

台木であるノイバラの芽の成長のための
養分を横取りしてる接ぎ木したバラ。

台芽に
感謝しつつ摘み取りましょう。

 

さあ! 今日も頑張っていきましょ!