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バラの芽かきの時期とやり方。よい芽を残す見きわめ方とは?

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この記事は約 15 分で読めます。

バラは、早ければ2月の終わり頃
新芽が芽吹きます。

冬剪定のときの赤いポッチが丸くふくらんで
まるで扇を開くように
葉が展開してきます。

 

その芽をかいでいくのが
芽かきという作業です。

せっかくでてきた芽なのにどうして
芽かきをするのか?
って思いますよね。

せっかくでてきた芽をかくのは
もったいないし勇気がいりますよね。

それにどの芽をかいでいいのか迷います。

 

他にもこんな悩みありませんか?

芽かきする時期はいつ?
よい芽の見極め方は?
芽かきのやり方は?

すべてのバラを芽かきするの?
ハイブリットティーもフロリバンダも
シュラブもつるバラも?

芽かきしなかったらどうなるの?
芽が出てない枝があったら?
芽が出たけど茎が伸びない芽は?
つぼみがつかない芽はどうしたらいいの?

 

などなど。

これでいいのか、って思いますよね。

この記事で
その悩み解消が少しはできるはずです!

どうか最後までお読みになってくださいね。

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バラは芽かきで強く美しくなる

バラの芽かきをする理由

芽かきには2つの目的があります。

 

ひとつは、

いらない芽をかいで、よい芽を残して
その芽に養分を集中させるということ。

 

その結果
強くて太い枝に育ちます。。

よい枝にはたくさんの葉がつき
よい花が咲きます。

どの芽に養分を送るか、決めてあげて
バラが悩まないようにするのです。

 

もう一つは
枝葉の茂りすぎを防ぐための調整。

すべての芽を残していると
枝葉が茂りすぎて風通しが悪くなり
病害虫のもとになるんです。

それを防ぐため。

 

このように2つの目的があるんですよね。

バラの芽かき

 

バラの芽かき、時期はいつごろ?最高のタイミングとは

バラの芽かきは新芽が3~4センチに伸び成長が安定してから始めます。

目安として2月の終わりから4月中旬頃まで。

 

その理由を説明しますね!

 

2月の終わり頃冬剪定のときはまだ
赤いポッチだった芽も、
だんだんとふくらんできます。

 

芽が1~2センチくらいになると
ここから枝葉がでてくるんだなと
実感できるようになります。

 

そんな芽が
1個だけでてくるのならOK。

ですが、同じところから2個3個・・・
それ以上でてくるから大問題!

 

こんなに芽吹いてきます

 

芽かきが必要になってくるんですよね。

でも芽かきの作業はもう少し待って!

 

1~2センチ育ったとはいえ
まだまだ弱々しい幼い芽です。

寒の戻りがあると傷んでダメになったり
なにかに触れたくらいで
ポロリと取れてしまいます。

 

このタイミングでは
まだどの芽を選ぶとよいかわかりません。

この後4~5センチほどに伸びると
安定してきます。

 

 

同じところからでていたいくつかの芽も
大きさに差が出はじめるころ。

このタイミングで芽かき開始です
芽かきは1回きりではなく
全体のバランスを見ながら何度もやります。

だいたい4月の中旬ころまで芽かきします。

 

バラのよい芽のみわけ方とは?

美しい花を咲かせるためには
強くて丈夫で太い枝にすることが大事です。

それがイメージできる芽を残す、
ってことですよね。

 

よい芽は2つの視点で見極めます。

バラの芽かき、「よい芽」の選び方
大きさや太さで選ぶ。

芽の向きで選ぶ。

この2つの視点で考えるといいです。

 

といっても
どちらか1つで選べないことも多く
2つの視点を考え合わせることも必要なんですね。

どういうことか?
読み進めてみてください。

 

・芽かきのポイント:大きさや太さ

1箇所からいくつもでていた芽も
だんだんと大きさや太さに差がでてきます。

 

バラがどの芽に養分を注ぎたいのか
なんとなくわかるような感じがしてきます。

 

やっぱり太くて大きいものに
養分を多く送っていると思いますよね。

なので
いくつかでている芽のうち
大きくて太い芽を選ぶといいです。

 

2個でているなら
そのうちの大きい方を選んで残しましょう。

だけど、バラは私たちに
いつも疑問を投げかけます。

 

それは芽の向きです。

芽の向きによっては大きさや太さだけで
判断できないことがことがあるのです。

 

・芽かきのポイント:芽の向きで選ぶ

2個以上芽が出ている場合は
大きさや太さだけでなく
芽の向きを考えて芽かきします。

たとえ大きくて太い芽であっても
将来伸びていきそうな枝先に
障害物があればその芽はあきらめて取っちゃいましょう。

 

そこで
よく言われるのが
内芽、外芽。

株元を中心にみて芽が
内側に向いている芽が内芽
反対に外側に向いているのが外芽。

 

外芽を残すように芽かきするのが
一般的です。

なぜなら将来、枝が外向きに伸びるので
葉が出ても混み合わず
風通しが悪くなりにくいと予想するから。

 

しかし、これも品種や育てるスペースで
変わってきます。

たとえば横張性の強い品種の場合です。

 

どんどん横に伸びるので
外芽ばかりを残すと隣りにあるバラや壁に
枝がぶつかってしまいます。

特にベランダや狭い庭などで育てていると
スペースが限られているので、
困りますよね。

 

そんなときは
内芽か上に向かった芽を
残すようにします。

真ん中で枝葉が混み合う?
そうですが、
混み合ったら、枝葉を間引けばいいです。

 

要は混み合わなければいいのですから。

作業が増え面倒になりますが
隣り合うバラや壁にぶつかるより
いいのでは?と考えます。

 

このようにケース・バイ・ケースで
考えるのも芽かきの楽しいところです。

バラを対話をしているような
感じがしませんか?

 

この芽を残したけど、どう伸ばす?
とか問いかけたりして。

ときには他の芽を伸ばしたりしてきて
あれ?って思うこともあって楽しいですよ。

 

芽かきのやり方

やり方は簡単です。

いらないと思う芽を
手でもぎ取る感じです。

 

もしも間違って芽かきしたと思っても
バラが必要だと感じれば
どこかに芽が出てくるので大丈夫です。

芽かきは何度もやるので
全体的なプロセスとイメージが大事になってきます。

 

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すべてのバラを芽かきするの?

ハイブリットティーもフロリバンダも
シュラブローズもつるバラも
芽かきしていいの?

っていう疑問ありますよね。

 

芽かきの目的が
養分の集中と枝葉の調整だから
基本的にはどのバラにも効果があります。

また芽かきは1回きりというわけでは
ありません。

 

芽かきは十分に育った大人の株で行います。

十分に育ってなかったり元気のない株は、ムリに芽かきをせずに残して養分を作ってもらいましょう。

 

生育にあわせて全体を見ながらやるという
スタンスでOK。

芽かきしても
またでてくる芽もありますしね。

 

ほんと芽かきのプロセスを楽しむ感じで
やるのがいいです!

このころのバラは元気いっぱいだから
どんどん芽吹きますよ。

 

芽かきしなかったらどうなる?

仕事や日常の忙しさから芽かきの
最適な時期を逃すかもしれません。

先程紹介した芽かきのタイミングは
目安であって必ずこの時期、
っていうものでもないです。

 

芽かきの時期にこだわらず
全体をイメージしてやってみてくださいね。

伸びてきて茂り過ぎたら
枝をすかすという感覚でも大丈夫です。

 

品種でも違うし年ごとに違ったりするので
やってみる、
というのが答えなのかもかもしれません。

芽かき不要の品種のバラもあります。

病気に強いローメンテナンスのバラを選ぶとよいでしょう。

 

芽が出てない枝があったら?

冬剪定のとき
ここから芽が出るかも、って残した
赤いポッチ。

残したポッチから
おもわく通りに芽が出ず
その下からでてくることもあります。

 

そんなときは
養分を無駄に使わないように
新芽の出ない枝は切ってしまいます。

他にも出ていた芽が
寒に当たって枯れたり
雨風で折れることもありますよね。

 

下に芽が出ていたり
出てきそうな気配があるならそこでカット。

芽のない枝に用はありません。
むしろ生育を阻害してしまうので切りましょう。

 

芽が出たけど茎が伸びない芽は?

芽が出ても茎が伸びなかったり
つぼみがつかない芽が出てきたりします。

新芽が出てワクワクして見てると
2~3センチ伸びて、あとはさっぱり。
茎が伸びてこない。

という芽とか、

 

順調に伸びてきて
さあつぼみ!っていうのに
つぼみがつかない芽はありませんか?

これは出開き(前者)、ブラインド(後者)と
呼ばれる芽でどちらも花が望めません。

 

出開きは葉が2~3枚出ますが
茎が伸びません。

ブラインドは伸びるけど
出てくるのはずっと葉だけで
待っていてもつぼみはつきません。

実は、新芽がでて1㎝位のときに花芽がつく芽になるか、すでに決まっているのだそうです。

なので、花芽がつかない芽はいくら待っても花は咲かないってことですね。

 

芽かきすべきか悩んだら
混み合ったりしてなければそのままでも。

光合成要員という心づもりで^^
残しても大丈夫。

だけど、病気の発生源になるという心配も出てきます。

なので、思い切って要らない芽を整理。

そうすることで葉の密集による蒸れを防止し、薬剤散布もいきわたりやすくします。

 

せっかく伸びた芽を摘み取るというのは
バラにとってもマイナスです。

ですが、十分に育った元気な株にとって
生育に大きな影響を与える黒星病が発生するリスクの方が、よっぽどマイナスなんですね。

 

そのリスクに備えるためにも
芽かきはメリットなんですね。

いらない芽と思えば芽かきして。

やり方は、
出開き→付け根から取り除く
ブラインド→5枚葉を2枚残して取り除く

という作業をしてください。

 

ブラインドは、取り除いた先から芽を出し
つぼみをつけることがあります。。

期待して待ちましょう!

 

ただし、
十分に育ってなかったり元気のない株の芽は、残して養分を作ってもらいましょう。

 

バラの出開きやブラインドの対処法はこちら

 

芽かきの要点

芽かきは養分の集中と枝葉の整理を目的に
いらない芽をかいでいく作業です。

芽かき時期は
2月の終わりから4月中旬ころまで。

 

芽かきのタイミングは
1回きりではありません。
何度でも必要に応じて。

やり方はいらない芽を手で もぎ取るように。

 

大きくて太い芽を残すのが基本ですが
芽の向きに気をつけて、
将来伸びていく方向を考えて芽かきします。

芽が出てない枝は不要なのでカット。

 

花が望めない出開きやブラインドは
芽かきの対象ですが、
ケースバイケースで判断してくださいね。

このようなことを考えて芽かきしていくなら
管理の行き届いた株に成長します。

 

そして、まんべんなく花が次々に咲くこと
間違いありません。

はじめは芽をかぐなんてって
罪悪感を感じるかもしれません。

 

でも、すべての芽を残すと
バラの負担が大きくなる上に
病害虫の危険にさらし、花もまばらになるかもです。

そんなのはイヤですものね。

 

いそがなくていいので
バラと対話しながら
ゆっくりと芽かきしていく。

芽かきのプロセスも楽しみがら。

 

そんな芽かきをやってみてくださいね。

さあ!今日も頑張っていきましょ。

 

丈夫な芽を残して育ってきたら、次は美しい花を咲かせるためにつぼみを整理していきます。

 

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