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バラのシュート。若枝の伸びを上手にコントロールするには?

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この記事は約 12 分で読めます。

春から夏にかけてそして秋口に
ビューンと
伸びてくる枝があります。

枝の途中から出てくるものや
根っこからあっという間に伸びてくる枝が
ありますよね。

 

この若い枝を「シュート」といいます。

あれよあれよと伸びてくるので
とてもワクワクしてきます。

 

だけど
このまま、ほっといていいの?
ほうきみたいになってつぼみがついたけど
咲かせていいのかしら?
品種に関係なく処理する?

様々な疑問が浮かんできますよね。

 

どんどん伸びる枝に
私たちの心がついていけない、
そんな感じです。

そこで、今回は
シュートの疑問について考えながら
対策をお伝えしようと思います。

 

いろんなケースがあるから
最後までご覧になってくださいね。

そして
あなたのバラにあわせて
対策していただけたら、と思います。

それでは始めますね。

 

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バラのシュートは翌年の開花枝

「シュート」とは、
もうおわかりと思いますが
元気よく出てくる若枝のことです。

バラのシュートが出てくると
ワクワクします。

 

なぜなら、
翌年のバラの開花枝になるから。

 

バラは枝を更新して
成長するといわれています。

なので、
新しい枝が出るとホッと一安心、
というわけです。

 

栽培書やウェブページによって
シュートの表現が違うことがあります。

 

そこで、このページでは
枝の途中から出てくる枝をサイドシュート。

スイートココのサイドシュート

根っこの部分から出てくる枝を
ベイサルシュートと呼ぶことにしますね。

バラあおいのベイサルシュート

 

シュートをそのまま伸ばしていいケースと
放置せず処理が必要なケースとあるんですよ。

 

シュートを伸ばしたいつるバラ

シュートはほったらかしにしておくと
よくないことが多いです。

ただし、オールドローズなどのつるバラや
原種バラなど春にしか咲かないバラのシュートは
伸ばすのが基本です。

翌年に花を咲かせる大切な枝だからです。

 

一季咲きのつるバラは
花が終わるころサイドシュートもベイサルシュートも出てきます。

 

もし、たくさん出すぎて困るという場合は
と思ったら7月中旬ごろにカット。

 

古い枝など思い切って切ってしまって
枝を整理してもOK。

 

夏以降秋にかけてまた、
翌年以降、良い花をつける枝が
出てくるからです。

ただ、3年ほどたつとベイサルシュートが
でにくくなるバラもあるので
バラ品種を確認して~~

 

放置厳禁!処理が必要なバラは?

太くて力強いサイドシュートやベイサルシュートが伸びてきて放置できないのは、ハイブリッドティーローズなどの四季咲き性の木立バラ。

放置すると枝の成長が止まるのです。

 

成長が止まる理由は・・・

太いサイドシュートや株元から勢いよく伸びてくるベイサルシュートは、ほうき状に分かれてつぼみを付けます。
栄養をつぼみに集中し花を咲かせ種を作るためにエネルギーを使うために、枝の成長が止まります。

 

枯れることはないのですが
翌年以降の大切なルーキー的存在の枝が
伸びないと花数はぐっと減ってしまいます。

 

それに、ビヨーンと飛び抜けて伸びてしまったサイドシュートやベイサルシュートが樹形を乱したり、場合によっては影を作ってしまうこともあるんですね。

 

人にとってもバラにとってもよろしくない、というわけです。

こうならないように
「ピンチ」という方法で成長を止めてしまうんですね。

 

伸ばさずにピンチして枝分かれを促す

「ピンチ」というのは枝先を指でつまんで折るほうほうのこと。

ピンチすることで枝分かれするのを促すんですね。

 

枝分かれてた枝葉はさらに伸びるので。

 

ではピンチの方法です。

 

みずみずしい若枝のうちは、手で軽く折れてしまうんです。

そう、このように…

 

手で折るのをソフトピンチと呼びます。

なぜハサミではなくて手でやるのか。。。

ハサミで切るよりダメージが少ない。
傷の治りが早い。
樹液の流出が少ない。

などの理由があります。

 

もちろん、手でポキっと折れない硬さになったら
ハサミを使ってピンチします。

これをハードピンチといい
手で折るのをソフトピンチと呼びます。

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品種や樹形のタイプで違うシュートの処理

品種や樹形のタイプでも
ベイサルシュートの処理が違ってきます。

・四季咲き木立性のバラ
・四季咲き性つるバラ

これについてお伝えしますね。

 

・四季咲き性の木立バラ

どのように咲かせて楽しみたいかで
ちょっぴり違うので
参考にしてくださいね。

 

1.花よし、株もよしを目指すなら

春から夏にでるベイサルシュート手でピンチ。
手で折れる硬さのときにやるといいです。

つぼみと1.2枚葉をつけて折ると早く
新芽が出て株の充実も早くなります。

 

秋に出たベイサルシュート翌年以降の
花枝になるかもしれません。
なので、一応ピンチ。

 

2.年中花を咲かせるためのピンチ

四季咲き性の木立バラでも
翌年以降にずっと花を咲かせたいなら
ベイサルシュートに花を咲かせないようにピンチ。

花より株の充実を優先して
翌年に備えます。

 

 

具体的にはベイサルシュートが25センチ伸びたら
その付近の一番高い位置にある5枚葉の
1センチ上を手で折ってピンチします。

7~10日で次の芽が出て5枚葉が
3~4枚出揃い25センチ伸びたらところで
手でポキっ。

これを9月ころまで繰り返します。

だいたい4回くらいで
充実した力強い幹になるはずです。

翌年の春以降、
思いっきり楽しめますからね!

 

もしもお盆過ぎにベイサルシュートが出たら
根元からカットしてください。

秋の花つきが悪くなる可能性が高いんです。

 

3.秋のバラを主役にするなら

秋に豪華な大輪の花を一輪咲かせるなら
樹勢の強い
ハイブリットティーの品種で!

 

春、花が咲いたあと花首でカットすると
一番上の葉の根元から新芽が芽吹きます。

その芽は、もったいないけど
かいでください。

 

その次も、またその次も出てくる新芽を
かき続けると吸い上げた水や養分が
行き場を失ってしまいます。

 

その結果、もう我慢できない
って感じで吹き出すようにベイサルシュートが出てくるのです。

このベイサルシュートに秋の花を咲かせます。

 

これは上級のテクニックで
微妙なさじ加減が必要で名人技と
言われています。

 

だって、シュートがでなかったら
秋バラは望めなくなりますからね。

挑戦するかしないか、
それはあなた次第です^^

 

・四季咲き性つるバラ

四季咲き性のつるバラは
一致年中花を楽しめるようにと
改良されてきました。

だけど、花が咲き続けるので
枝を長く伸ばすのは無理なんです。

 

花を咲かせるのに養分を使って、枝を長く伸ばせないんですね。

 

もし、庭一面をバラでおおいたいという
ときにはピンチして
枝の成長を促すといいですよ。

 

方法は、つぼみがついたら
5枚葉を1枚つけてその下をピンチ。です。

 

つぼみがつくたびにピンチしていくと
枝が伸びていきますよ~!

そうやって充実させて
翌年大きく育った枝に
たくさんの花をつける‥

楽しみですねぇ~

 

・つるバラのシュートの処理

ぴょんぴょんと伸びてくるシュート。

伸びすぎたシュートって困りますよね。

つるバラのシュートの処理は
別のページで詳しく
お伝えしています。

このページの最後に
ご案内していますのでご覧くださいね。

 

おさらい

春から夏、そして遅い時は秋まで
みずみずしく太い枝が出てきます。

翌年以降の花枝になるので
とても大切な枝になります。

 

かといって伸び放題で好き勝手には
させられないのです。

つぼみがつくと
そこに栄養が集中して
株の充実が妨げられてしまいます。

 

また、見栄えも悪くなります。

バラにとっても私たちにとっても
よくないですね。

 

そこで、ピンチという方法で
サイドシュートやベイサルシュートの処理します。

バラの品種やタイプごとに方法が
少しずつ違うので好みや自分のバラに
あった方法で行ってくださいね。

 

ピンチすると思ってもない立派な枝になったりして驚くこともあります。

ですが、バラが望んだことだから、
私たちはそれを、コントロールしつつも
サポートしている感じですよね。

 

バラと私たち、
言葉はなくても通じるものがある。

バラを育てていくと
そう思うときがありますね。

 

もっともっとバラを楽しみましょう!!

バラの伸びすぎたシュートは
伸び過ぎのシュートの管理はどうする?
↑ ↑ ↑
このページの目次4をご覧くださいね。

さあ!今日も頑張っていきましょ!