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バラの黒星病。その正体と憎っくき悪行を予防する方法。

この記事は約 23 分で読めます。

美しく可憐なバラを見て回る。

至極の幸せなときを堪能している。。。

 

「綺麗だなぁ。。。」って思っていると、

発見することはありませんか?
葉っぱに黒い斑点を。

 

アッという間に
黒い斑点が広がってしまって、

葉が黄色くなって落ちてしまい
葉が全滅してしまったことありませんか?

 

その原因は・・・黒星病

バラを黒星病から守りたい

 

バラを育てているほとんどの人は
黒星病に悩まされるといいます。

うどんこ病と並んでバラ愛好家を
悩ませる病気のひとつであり、
バラを育てるのが難しいといわれるゆえんです。

 

葉に黒い斑点ができて
見た目が悪いだけでなく葉を落とし
生育が悪くなってしまう病気。

とても気になりますよね。

 

黒星病を未然に防ぐにはどうしたらいいか?
黒星病になってしまったらどうするのか?

私の経験と十数冊の本を読んで得た
黒星病対策は

毎日の観察・記録・効果的な薬剤散布です。

 

黒星病。
まずは敵の正体を知ることから始めましょうか。

 

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バラの黒星病はどんな病気?

黒星病は黒点病ともいわれる病気で、
その正体は糸状菌と呼ばれる菌。

糸状菌って難しく書きましたが、
カビの仲間なんです。

 

確かに雨が続いたあと ぐんと増えますものね。
カビと同じなんて納得です。

ヨーロッパなどの外国と違って
梅雨や秋雨の時期にまとまった雨が降る
高温多湿の日本では、特に注意が必要なんです。

 

糸状の胞子が雨や昆虫の体に付いて
伝染したり風によって運ばれることもあります。

 

何度でもお伝えしたいのが
この病気が怖さ。

見た目が悪いだけでなく、
最悪のケースだと葉が全部
落ちてしまうこともありうるということ。

 

植物にとって葉がなくなることは一大事。

樹勢が衰え枯死することもありますから。

もちろん、バラは強いので
そう簡単に枯れたりしないのですが
病気からの復活には時間がかかります。

 

病気で傷んで葉が落ちてしまったバラを
毎日見ると 心が痛くなります。

そうならないように阻止していきましょう。

 

よく似てるけど違う病気もある

黒星病のように
黒っぽい斑点ができる病気が
ほかにもあります。

それは斑点病。

 

違いは斑点の周囲の様子と色。

黒星病は周囲ががギザギザしているか
羽毛状なのに対し
斑点病の周囲はなめらかな線で囲まれています。

 

色は、黒星病が黒紫色、
それに対し斑点病は
周囲が紫褐色か紫紅色で内部が淡褐色か灰色。

斑点病の見た目は
クルンとしたポッチって感じです。

この違いで見分けていきましょう。

 

斑点病は発症しても
被害はかなり小さいです。

斑点病は発症しても
被害はかなり小さいようです。

 

黒星病の予防や駆除の対策をしていれば
斑点病はほとんど発症しないと思います。

なので、斑点病が発症しても
気づかないうちに治っている可能性も
十分にありえますね(笑)

 

少なくとも
さうび家の庭では確認していません。
(狭い庭だけど)

 

繁殖の年間サイクル

春、つぼみがみえてくるころ
雨が降ると
越冬した黒星病の病原菌が伝染します。

 

新しい若い葉には感染しないんです。。

葉は保護皮膜で守られ水をはじくため、
菌が停滞しないからなんですって。。

若い葉は水を弾いて丸くなる

 

だけど葉が育ち大きくなり、
固くなるにつれて
皮膜の効果が弱くなり感染をおこしやすくなる。

成長した大人の葉

 

 

若葉でも成長が早すぎると
被膜の形成が追いつかず皮膜が破れて、
そこから感染することもあるそうです。

 

そして

バラにはトゲがあります。

自分のトゲで自身の葉を傷つけて
そこから病気が侵入することも大アリ。

 

こうやって葉や枝で発病し、
新しい菌が作られ次々に伝染していきます。

 

黒星病は
真夏の高温期は一時的に減少します。

猛暑には黒星病もお手上げ
なんでしょうね。

 

夏に十分封じ込めたいですね。

 

ところが

封じ込めたはずの黒星病を
秋雨が目覚めさせます。

 

再び伝染力が強まり、
どんどん広まっていくのです。

梅雨だけでなく秋雨にも気を配って
対策をしていくことが大事なんですね。

 

油断できません。

 

広がる適温は、春の終わりや秋。 
18度位で発芽、19~20度で感染、24度で進行

これはバラの品種によって違うので
目安と考えてくださいね。

 

病原菌は
茎や株もとの枯れたようになった
表皮や落ち葉などに潜んでいるそうです。。

地域によっては越冬し
活動を始める春までじっとしているんですね。。

 

なんてしぶといヤツ・・・

黒星病の症状

 

 

菌そのものは越冬して生き延びますが、
菌から飛び散った胞子は、
1ヶ月以上生き延びることは
できません。

 

しかし、安心できないのです。

胞子が7時間以上濡れた状態になると
感染してしまうから。

飛び散った胞子が1ヶ月も生き延び、
7時間湿気があればどんどん広がっていく!

 

そうやって秋を生き延びて
越冬だって お茶の子さいさい!

 

そしてまた春がめぐり
越冬した黒星病がバラに悪さをし始めるのです。

こうやって繁殖のサイクルが回っていく。

 

こんなに手強い黒星病に
どのようにして立ち向かうといいでしょうか?

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撃退する方法

さて、黒星病を撃退する方法というと

バラの育て方の本やインターネットのサイトには
必ず書いてあります。

私もたくさんの本を読み
さらにインターネットの上の情報を
探しまくりました。

 

そこから見えてきたものは・・・

 

方法として力を入れるべきは予防。

黒星病は症状が現れてからでは
遅いからなんですね。

 

治療より予防です。

その方法として
次のようなことを実践するといいです。

・観察と記録
・薬剤散布
・環境を整える

この3つの方法で完全とはいえませんが、
かなり効果的な方法だと思います。

無農薬栽培を行っている場合は
農薬散布の部分をスルーして下さいね。

 

・観察と記録

どんな植物も同じだと思いますが
植物を育てるなら
観察は必要だと思います。

昨日との違い
先週との違い
先月との違い
去年との違い。

 

この違いこそが植物の成長であり、
違いを発見することで
病気を防ぐことができると思うのです。

そして、記録をとる。

 

バラというのは、
1年で終わる植物ではないです。

何年も生育サイクルを繰り返しながら
育っていきますよね。

 

なので
記録がとても参考になると思います。。

 

おそらく
栽培方法を著したどんな本よりも
役に立つはずです。。

データの蓄積が予防につながるのです。

 

だって事件は現場で起こってますから(笑)
まさに あなたの庭で。

 

★記録はスマホに保存

以前と違って、今は写真で記録を残せます。
紙に書いたり絵を描いたりしなくても
そのまま写真をとっておくといいです。

日付も時間も残り記録がとても楽になります。

スマホで記録

 

写真は時間があるときに
スマホアプリのアルバム機能などを
利用して整理するといいです。

 

アルバムにグループ分けしておくと
あとで見直すときに分かりやすいです。

アルバムの名前を
「病気」とか「消毒」とか。決めて。

 

◯去年はどうだった。
○どんな対策をして成功したか失敗したか。
○何月にはこんなに成長した。今年は?
○昨日までは、こんな症状なかった。

などなど、すべてが情報となって
そのデータを元に対策ができます。

 

例えば
記録から黒星病がでそうな時期を
想定して目をこらして観察。

こまめに葉をチェックして
黒星病が出る前に薬剤散布をしたり
早めの発見で葉を除去するなど対策をしていく。

 

観察と記録の強力タッグで
黒星病を撃退していきましょう。

 

・薬剤散布

黒星病対策にポピュラーなものとして
薬剤散布がありますね。

ただ、薬剤を散布するのは賛否両論あります。

 

双方いろいろな理由があるし
どちらも納得できます。

各個人が自分のライフスタイルに
合わせて栽培していけばいいと思います。

 

さうび家では、効果的な薬剤散布は
減農薬になるという意見に賛成で
早め早めの薬剤散布を心がけています。

 

黒星病対策の薬剤散布も例外ではありません。
効果的に早めの薬剤散布をしています。

 

黒星病は症状がでてからでは遅いです。

黒星病の病原菌は、見えないけど
新芽や新葉に潜んでいます。

なので
葉が開き始める前に予防効果のある薬剤を
散布して病気の広がりを防ぎます。

 

黒星病に効果のあるオススメ薬剤

 

薬剤名希釈倍率使用回数
サプロール乳剤1000倍5回以内
サルバトーレME3000倍7回以内
ダコニール10001000倍6回以内
フルピカフロアブル2000~3000倍5回以内
サプロール乳剤1000倍5回以内
ラリー乳剤3000~6000倍5回以内
ジマンダイセン水和剤400~600倍8回以内
オーソサイド水和剤800倍8回以内

規定通りに希釈して散布します。

前年に発病した株では
7~10日おきに散布して予防します。

 

予防薬…ジマンダイセン、フルピカフロアブル、ダコニールなど。
治療薬…サプロール、サルバトーレ、ラリー、トップジンM,など。

綺麗で丈夫なバラを咲かせるために
必要な作業かな、と思っています。

 

黒星病の具体的な消毒など詳しい方法についての記事は、
一番最後にご案内しています。最後まで読んでいただき
薬剤ローテーションの記事をクリックしてくださいね!
↑↑この消毒のローテーション散布を
するようになってから、
深刻な黒星病とは無縁です。
最強の薬剤散布だと思っています手前みそ?(笑)

・環境を整える

黒星病対策は、観察、記録、薬剤散布の他に
バラの植え方やお手入れの段階から
始めるのが大切です。

具体的には

 

○風通しがいいように間をあける。
○剪定で感染している枝を切る。
○落葉した葉は必ず拾って処分する。
○鉢植えなら雨の当たらないところに置く。
○肥料切れをおこさない。
○雨のあと バラについた水滴をぶるんと揺すって落とす。
○葉に水をかけないように水やりをする。
○土からの雨水の跳ね返りを防ぐ。
○病気の葉を見つけたらすぐに除去する。

このような地味で小さなことでも
やるとかなり違うんですよ。

 

全く黒星病との戦いは、エンドレス。

終わることはありません。
先手必勝で行きましょう。

後手に回ると大変です。

 

治療より予防。

そう心がけてくださいね。

 

そして、
バラの栄養となる肥料に
気をつけておきたいです。

肥料が切れると葉が薄くなり
黒星病が侵入しやすくなるんです。

 

感染は肥料の効き方も影響するんですね。

肥料のいきわたったツヤのある下葉は
強くなり病気を寄せつけません。

肥料を適切に施し健康なバラにする、
これも効果的な方法なんですよ。

 

黒星病かなと思ったら葉を取る?

 

葉は残したほうが回復しやすいです。

ですが、
病気の進み具合で変わってきます。

 

葉の症状が1~2枚だけの程度が軽いものは
むしり取ってきちんと処分。

より多くの葉に症状がでていたら、
目には見えないけど もう広範囲に
菌が繁殖していることが多いです。

 

そうなったら葉をむしリ取っても、
大きな効果は期待できないです。

むしろ光合成をするために葉を残す方が
合理的だと思います。

 

パラリと落ちない葉は
無理に取らずに
薬剤を散布して様子を見てください。

 

それでも治まらず まん延してきたら
葉を残したままさらに薬剤散布。

その1週間後にもう一度散布。

 

症状の葉に黄色のラインが出てきたら
治療の効果があったというサインです。

黒星病薬剤の効果は黄色のラインで確認

黒星病の症状がでている葉はそのままで
黒いシミが消えたりはしません。

 

葉は取ってしまうと書いてあるものも
残しましょう、というものとあり
悩んでしまいますよね。

このような基準で対処すると
大丈夫だと思いますよ。

 

 

ちなみに
10月以降に発生した場合は、
少しでも光合成をさせたいので
葉を残します。

バラの休眠期を控えていることもあり
株の充実をはかりたいという目的のために

あえて除去しない、という選択です

 

どうやっても黒星病になるときは?

 

どんな対策をしても
あまり効果がないということもありますよね。

 

私もまだ、試したことないですが、
石川彌之助さんが
検証中だという思い切った方法もあります。

石川さんは横浜市内の施設で
バラの管理と栽培指導を務めておられる
横浜ばら会理事長さんです。

 

方法を説明しますね。

7月に葉を全部むしり取り
弱剪定をするという方法です。

 

ね~っ。驚くでしょ?
夏に葉を取ってしまうなんて。

 

実はこの方法、新芽の赤い色素
アントシアンが関係しているんです。

アントシアンは
黒星病への免疫性があるといわれています。

バラ黒星病対策はアントシアン

 

それを利用するんだそうです。。

7~9月、発生しやすい時期を
黒星病に強い赤い新芽だらけにして
やり過ごそうといういうわけです。

 

夏は生育が旺盛なので 剪定してから
20日くらいですぐに新芽が出て育ちます。

9月には黒星病知らずの
青々とした葉が出揃うんだそうです。

 

夏に葉を取ってしまって弱剪定するなんて
なんとも斬新で思い切った方法だと
思いませんか?

 

私が思うに 次のような

毎年黒星病で困ってる。
夏の花は楽しめなくてもいい。
忙しくて日々のお世話が追いつかない。

というケースならやってみたらいいかも
と思いました。

 

さすがに樹勢が弱い品種での
チャレンジは怖い気がしますけど。

実践するには勇気がいりそうですが
頭の片隅にチラリととめておきたいですね。

 

病気に強いバラ品種を選ぶ

黒星病に強い品種のバラをお迎えすると
お手入れはずっと楽になると思います。

イギリスのデビットオースチンローゼス社が
作り出す、イングリッシュローズは
耐病性、樹勢の強さがピカイチです。

 

その中でも

グラハム・トーマス
L・D・ブレスウェイト
クィーン・オブ・スウェーデン
パット・オースチン
ガートルード・ジェキル

というバラ品種は
オススメできる品種です。

 

はじめから黒星病に強い品種を選んでおけば
あの黒い点々を見ることなく
バラを楽しめるってことですもんね。

ただし、黒星病に強いという理由だけで
選ぶのは危険です。

 

やっぱり好きだ!って思えるバラの方が
毎日のお世話に力が入るっていうもの。

好きじゃないと
モチベーションがガタ落ちですからね。

 

最近のバラは耐病性がどんどん向上して
育てやすくなってきてますよね。

素敵だ!好き!って思うバラが
耐病性に優れている、っていうのが理想。

 

 

そんなバラを探してほしいです!

 

こう立ち向かえ!

黒星病の生態と繁殖の年間サイクルなど
敵の正体をお伝えしてきました。

黒星病は根本的にはカビの仲間で
高温多湿な日本の気候ではどこでも感染繁殖し
越冬してまた悪さをする。

 

かなり厄介でしぶとい病気です。

黒星病の憎っくき悪行の撃退方法は

観察と記録
薬剤散布
環境を整えるということ。

 

何より先手先手で立ち向かう。
治療より予防でしたね。

黒星病かも、と思ったら
薬剤散布が有効です。

 

また、黒星病対策も斬新な考え方での
試みもされています。

究極的には
黒星病に強いバラ品種を探して
お迎えするという選択があります。

 

黒星病という
憎ったらしい天敵をもつバラですが
あの愛らしい姿や気品ある花を見ると

なんとかしなきゃ!って思うんですよね。

お世話するほどに愛着も湧いてきて・・・・

 

バラの思うつぼになってる感じもしますが。

1年を通して黒星病の封じ込みができれば
バラの管理人として一人前
とみてもらえるなんて話も(笑)

 

さうび家では、今のところ
黒星病対策は薬剤散布が
有効に作用しています。。

最終的に目指しているのは
限りなく無農薬栽培に近い薬剤散布併用の
減農薬栽培でのバラ育てです。

 

これからやりたいことは
いろいろありまして。

たとえば、

にんにくやとうがらしを焼酎に
漬け込んでつくった
天然由来、食品由来の生薬の散布。

 

他にも
バラの黒星病には重曹がいいとも
いいますよね。

そういったものを
取り入れていこうと思っています。

 

このあたりのことは
今後 記事にしていこうと思います。

最後に
最強の薬剤のローテーション散布の
記事を
ご紹介します。

この記事を表示するには
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スマホだとタップでOK。

記事が表示されます。

 

水をの跳ね返りを少なくする対策に
マルチングも効果あり!

特に馬ふん堆肥でのマルチング。
黒星病の罹患率が大幅に激減したわけは
きっとこれ!↓↓

さあ!今日も頑張っていきましょ!