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バラ。癌腫orカルス?違いに迷うときに見分けたいポイント

この記事は約 14 分で読めます。

バラの根元におかしな膨らみ
コブのようなものを
見つけたときはショックですよね?

「これ、癌腫?」

とズ~ンと重たい気持ちになります。

 

コブを見つけると
どれも癌腫かと思いがちですが
カルスということも多いです。

癌腫は細菌による病気ですが
カルスは病気とは違います。

 

見分けなきゃいけないのですが
専門家でもひと目で区別できないほど
難しいのです。

 

コブができるまでの
・プロセスや成長のスピード。
・形や色、硬さなど。

総合的に判断しないと
わからないんですね。

 

そこで、ここでは
癌腫とカルスとの違いを見分けるポイントを
お伝えしたいと思います。

もし、あなたのバラにコブがあったら
その様子を比べて判断してくださいね。

 

バラ 癌腫 カルス

見きわめるためのポイントとは?

さて、癌腫とカルスの見きわめのポイントです。

 

<組織の違い>

広義では癌腫もカルスの一種だと
いわれます。

カルスは傷がついたときにできる
もこもこしたかたまりのことです。

葉にも枝にも根にもならない
未分化の組織なんです。

 

いっぽう癌腫は遺伝子を組み換えて
未分化の組織を増殖し続けるように
仕向けられてできたコブです。

そしてコブの中に
自分だけが利用できる
アミノ酸をつくり、栄養にして増殖します。

本当に憎々しいヤツです。

 

カルスは、
傷がついたとき治癒するときに
ふさいでくれるかさぶたのようなもの。

カルスはバラの遺伝子ですが
癌腫は癌腫菌の遺伝子を組み換えるので
もはやバラの遺伝子とは言えません。

 

コブの部分の細胞が
遺伝子レベルで異なっているんですね。

 

だけども
私たちには遺伝子の違いなんて
ちょっとみたくらいではわかりません。

ですよね…

 

<コブの成長のスピードや硬さの違い>

癌腫は遺伝子レベルで
細胞を異常増殖させるので
腫瘍、つまりコブが急に大きくなります。

最初の頃は
柔らかくて ちょっと力を加えると
簡単にポロリと取れます。

 

栗の実を割るときのような感触です。

バラの癌腫の硬さはまるで栗

癌腫のできる場所は地際に多いです。

 

バラの株元を
定期的に観察して早期発見することが
大事です。

もし、おかしな膨らみがあったら
大きくなるかどうかよく見てくださいね。

 

大きくなるのが早く、柔らかいようだったら
注意してください。

時間がたつにつれて、固くなったり
ポロポロと崩れるようになります。

 

色ははじめ乳白色ですが、
だんだんと黒ずんでくるようです。

害虫の食害で癌腫を呼び寄せる
といいますが、それは、どこからか癌腫菌が
持ち込まれたときに限るようです。

 

カルスは
テッポウムシなど害虫から食べられると
その傷を癒そうとしてつくられたりします。

植物が持つ生理現象とも言えます。

なので、
ときどき株元でテッポウムシの駆除するのに
針金などで突っつくと
カルスがモコモコできます。

 

癌腫?とびっくりしてしまいます。

カルスは癌腫よりなめらかで
ゴツゴツしてないことが多いです。

バラのカルスの拡大図

カルスならば時間がたつと
溶け込むように幹の一部になってしまい
わからなくなります。

 

<どうしても気になる場合は確認する>

癌腫か気になるときは
掘り上げて確認したほうがいいです。

 

ですが時期が問題ですね。

根が活発に働いている時期は
掘り上げに適していないから。

掘り上げの時期は冬が最適。

 

冬以外で、絶対間違いなく癌腫
と思うならそのバラの処分を覚悟して
掘り上げてください。

 

その上で癌腫対策の処置をして
様子を観察しましょう。

冬以外の掘り上げは
枯れてしまうというリスクがあるので
よく考えてくださいね。

掘り上げずそのまま見守るならば
花がら切りなどの剪定のときに
やるべきことがあります。

 

それは
ハサミなど用具の消毒です。

消毒を欠かさずにして
他のバラに感染を広げないように。

 

癌腫の樹液がついたハサミで
バラの枝を切ると
切り口から菌が広がるそうです。

そのような
二次感染を防がなければなりませんから。

 

<掘り上げて治療する場合>

冬の植え替えなどでコブを発見したら
重い気持ちになります。

その時、カルスではなく
癌腫とジャッジしたら…

 

あえて癌腫とつきあう覚悟を
することもありますよね。

<癌腫が見つかったら…>

 

バラの癌腫を発見

 

さうび家では、今、
癌腫をわずらったバラ5株に
ある処置を試み様子をみています。

 

うまくいくか
結果がわからない方法です。

ですが、何もしないで処分するのも
なにか可愛そうだし、まずもって
処分したくないです。

 

そういうわけで
2020年冬作業で行ったことを
お伝えします。

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・根をきれいに洗う。

洗ってコブを露出させて確認します。

バラの癌腫。洗って確認する

・疑わしいコブをえぐるようにけずりとる。

柔らかいところだけでなく
ちょっと硬くなっているところまで削ります。

バラの癌腫、コブを切り取る

 

・次亜塩素酸水100ppmに10分つける。
・木酢液100倍希釈水に5分つける。

癌腫を次亜塩素酸水と木酢液で治療

・軽く水洗いして植え付ける。

 

・菌の黒汁入の水をたっぷりかける。

菌の黒汁で癌腫菌を食べる菌を増やす

補足

・冬の作業でやるので
剪定や土替えも兼ねて行ないました。

・新しい土で植えつけ。

・剪定のハサミは逆性石けん3000倍希釈水で
消毒しながら作業する。

逆性石けんで用具を消毒する

・手袋も替える。

・スコップや植木鉢は40Lのゴミ袋に
逆性石けん3000倍希釈液にまるごと
どぶんとつけて消毒しました。

植木鉢をまるごと消毒する方法

逆性石けんや次亜塩素酸水、木酢液を
使うときは手で直接触れないように
ビニール手袋などで保護してください。

余談ですが、さうびパパさんは
肌が弱いのに素手で扱ってかぶれてしまい
2日ほどかゆがりましたからねえ。

 

完全に毒気を抜く!という気持ちで
やりましたが、
うまくいくかどうか…

答えは2021年冬作業でわかります。

 

またその頃報告しますね!

 

これからは春の一番花や二番花のあとの
花がら切りでもずっとハサミは
一株ごとに消毒しなければなりません。

 

あまりにも煩わしいと感じたら
癌腫をわずらっているバラを処分したいと
思うことがあるかもしれません。

もしくは、煩わしさに消毒を
おこたるかもしれません。←で、再発

それで2021年はバラの数が
減ることになるかもですが
それはそれで受け止めようと思います。

 

いい勉強をさせてもらった、と。

癌腫は、まだよく解明されていないのか
解明する気がないのか
治療法が確立されてなくて困ります。

 

癌腫菌に対してもいろんな説があります。

 

たとえば・・・

菌はバラの体内にはいないという説もあれば
体内の形成層にいるという説もあります。

なのにみんな口を揃えて
剪定でハサミについた樹液で
感染するから注意するようにいわれます。

 

私もそのように書いていますが
ちょっと腑に落ちないことがあるんです。

 

体内にいないならハサミに樹液がついても
感染しない、と思いませんか?

枝を切ったときの樹液で感染するというなら
バラの体内に菌がいなければ
感染しないはずですよ?

感染するというなら
体内に菌はいると思うんですよ。

 

根を切ったときの樹液で感染するというなら
話はちょっとだけ違います。

菌がいる土がついている根を切るとき
樹液がハサミに付着することになるので
一緒に菌が紛れ込む事が考えられますよね。

この場合は体内に菌がいないと
考えることもできます。

 

だけど、根を切るときにつくのを
樹液と表現しますか?

それならあまりにも説明不足です。

 

このようになんかウヤムヤなんです。

そのほか
日本全土の農地にもいるという人もいれば
どこでも存在するわけではないという人も。

 

わからないことだらけです。

正直、趣味でバラを育てている私たちは
十分な情報が得られていない
というのが現状です。

 

事実をブログに書こうと思っていますが
調べても手探り状態のことばかりでした。

 

調べても考えても
ただの机上の空論でしかないと思いました。

だから、実践しかない、
やってみるしかないです。

結果はどうだかわかりませんけどね。

 

ということで
さうび家でやってる処置が
うまくいくか否か?

また後日報告したいと思います。

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<癌腫とカルスの見分け方のポイントのおさらい>

バラの株元にできたコブ。

いつできたか確認して
観察してください。

 

成長のスピードが早く
異常に大きくなるようだったら
癌腫の疑いがあります。

初期は柔らかく
割ってみると栗の実のような感触で
サクッとさける感じです。

 

だんだんと黒ずんできて
周りからポロポロと崩れていく。

という形状です。

 

カルスは はじめから固く
指で簡単に取り除くことはできません。

滑らかでモコモコした形状から
やがて幹の一部のようになり
目立たなくなります。

 

時間が立つにつれ
癌腫とカルスの違いがわかるようになる
という印象です。

このようなことを見分けるポイントとして
バラのパトロールをしてくださいね。

 

2020年冬に見つかったさうび家の癌腫。

そのほとんどが、株の地ぎわではなく
土の中で発見されました。

 

土替えのときに見つける感じです。

株元にコブが見つかって…というのは
あまりありません。

 

たまたま株元では成長するまでに至らず
初期に見つけているのか
または、そのような種類の菌なのか・・

わかりません。

 

癌腫かカルスか悩まなくてよいような
バラ苗を生産してくださり
安心してバラを育てられるような
環境にして欲しいと切に願います。

 

バラは癌腫をわずらっても
春に見事な花を咲かせます。

その体が少しずつ
むしばまれているのにと思って見ると
とても健気で愛しくなります。

 

趣味で育てている私たちにとっても
バラを処分するのは、とても切ないです。

 

今回うまくいったら
対策しなかった3株も次の休眠期に
処置を施します。

癌腫の悩みには
早くおさらばしたいですね!

 

さあ!今日も頑張りましょ。