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春や秋のちょっと涼しい気持ちのいい日。
バラを観察をしていると
白い粉をまぶしたような葉やつぼみや茎に
うどんこ病を発見することがあります。
白い粉のうどんこ病、
経験ありませんか?
よく見てみると。
葉がくるんとそり返ったり
波打ったりしながら
白い粉がまぶしたようになっていたり
粉が吹いたようになっていたり・・・
本当に、うどん粉をまぶしたような格好で。
うどんこ病の菌ってカビ菌なんですよ!
早春や晩秋、気温18から25度で多発します。
乾燥して比較的
低温の過ごしやすい時期に発生。
変なカビですよね。
一般的にジメジメで生ぬるい環境が
カビって感じなのに。
そして
風によって運ばれて広がるのです。
ほっておくと葉の光合成ができなくなり
生長が止まります。。
そのうえ見栄えも悪くなる病気なんですよね。
なんとかしたいものです。
できるだけ初期の段階で封じ込みたいですね。
うどんこ病の対策について
詳しくお伝えしていきます。
最後までごらんになって、
バラたちにとって
最適な対策をしてあげてくださいね。
症状と対処法のポイント
うどんこ病の対策は、
・観察
・定期的な予防の薬剤散布
もしも見つけたら
早期に対処すること。
定期的な薬剤散布で黒星病と共に
うどんこ病も予防します。
だけど 風で運ばれるとなると
予防だけでは足りないこともあるんですよね。
対処の方法は黒星病とほぼ同じなのですが
うどんこ病の生態から少し違いがあるのです。
だって、ほら
ジメジメは嫌いでしょ?うどんこ病の菌って。
そのことを踏まえながらお話していきますね。
まずは うどんこ病の生態から。
カビなのにジメジメが苦手の菌
うどんこ病の病原菌は糸状菌で
つまり、カビの仲間です。
黒星病も同じカビの仲間です。
だけど何度も言いますが違うのは、
黒星病が水を媒介として広がるのに対し
うどんこ病は空気感染で広がるという点です。
うどんこ病はカビだけどちょっと変なんです。
カビ仲間のくせに水が苦手なんですよ。
湿度は低いのがお好き。
水がない環境でどんどん繁殖するんです。
ひどくなると白い粉で(カビなんですが)
光がさえぎられ光合成を邪魔します。
生長が止まり、
つぼみは花が開かず葉が変形したりします。
そうなると、生長が止まるので
健康な葉のところで切る。
そして
広がりを防ぐといいです。
うどんこ病の発生箇所
新しい芽、つまり生長が著しいところ。
若いみずみずしい葉や
つぼみが伸びだしたところ。
黒星病と発症場所が違います。
黒星病は比較的 下葉の固くなって
「大人の葉」に多く発症します。
なので
新芽や新梢では「白い粉」
下葉などの大人の葉は「黒い点々」
このように観察のターゲットを決めると
発見も早くなりますね!
では、うどんこ病の症状です。
新梢の伸びはじめ、葉の表面に
水ぶくれのようにもりあがったり
波打ったりしてきます。
なので発見しやすいです。
早いうちに発見して
適切に対処すれば撃退しやすいです。
それに黒星病と違って
よく効く治療薬がありますからね。
しかし、うどんこ病の発症部分の性質が
わざわいして薬の効果が出にくいんです。
もしも
うどんこ病の対策が思うようにいってないなら
発症場所が原因かもしれませんね。
うどんこ病の治療薬が効きにくい理由
うどんこ病が発生する場所は
たいてい新芽や新梢
ということをお伝えしましたよね。
実は、新芽や新梢という部分は
水をはじいてしまうのです。
バラにとって大切な部分なので
保護被膜でおおっているからなんですね。
雨上がりのバラが、
つぼみも新芽も新梢も水をはじいて
水滴がまんまるな姿を見たことありませんか?
綺麗ですよね~
だけど、これが原因で
薬剤散布の効果を弱くしてしまうのです。
つまり、
薬液が被膜にはじかれて、
新芽や新梢の奥深く入り込んだ病原菌へ届かないために効果が出にくい。
散布後 生き残った病原菌が
再び悪さを始めるという
悩ましい状況になってしまうのです。
良い薬があってもうどんこ病は
完治しにくいといわれるんですね。
じゃ、どうしたらいいの?
次に、打つ手は?
薬を使う前に予備的に対策をしておくのです。
バラのうどんこ病になったら水で洗う
うどんこ病が
水に弱いという性質を利用します。
発症した場所を中心によく洗い流します。
霧状に噴射できる噴霧器で水がしたたり落ちるくらいスプレーする。
うどんこ病の菌を洗い流すようなイメージで。
※100均で販売しているようなスプレーボトルで十分です。
あらかじめ、表面付近の病原菌を洗い流し
うどんこ病菌の数を減らしてから
薬剤を散布するのが効果的なんですね。
薬剤散布は洗ったあと
よく乾いてから散布すること。
水分が残っていると
薬剤の濃度が薄くなってしまい
効果も薄まる可能性があるからです。
あと、うどんこ病に特に弱い品種だと
効果がでないこともあります。
試してみて別の薬剤を使うといいです。
バラのうどんこ病を酢水で洗う
★酢水でも効果がある。
初期の段階なら
酢水だけで撃退できることもあるんですよ。
発見したらすぐにやるといいです。
2~3日後に再発したらまたスプレーします。
数回やってみます。
おさまらなかったら治療薬の散布に踏み切る。
噴霧のあと酸っぱい匂いが立ち込めます。
匂いが苦手な人は、水だけでも。
やや効果は落ちますが。
水500cc+食酢30cc。
スプレーボトルに入れて噴射。
洗い流すつもりで
したたり落ちるくらいにふりかける。
指でこすって白い粉を落とす。
水も酢水もはじくので、
指でこすって定着させます。
これで収まればいいんですが。
酢水は応急手当と思ってください。
予防と治療の効果を確実にするには
薬剤散布。です。
それでもダメなら
発症した部位をカットです。
ちょっと悲しいですが。
バラのうどんこ病対策の薬剤
○うどん粉病に効果のあるオススメ薬剤
薬剤名 | 希釈倍率 | 使用回数 |
---|---|---|
サプロール乳剤 | 1000倍 | 5回以内 |
サルバトーレME | 3000倍 | 7回以内 |
ダコニール1000 | 1000倍 | 6回以内 |
フルピカフロアブル | 2000~3000倍 | 5回以内 |
サプロール乳剤 | 1000倍 | 5回以内 |
ラリー乳剤 | 3000~6000倍 | 5回以内 |
日農ポリキャプタン水和剤 | 500倍 | 8回以内 |
パンチョ顆粒水和剤 | 100~300倍 | 5回以内 |
ピリカット乳剤 | 2000倍 | 6回以内 |
ベンレート水和剤 | 2000~3000倍 | 6回以内 |
規定通りに希釈して散布します。
ハンディータイプなら
街路樹にもうどんこ病が!
ときどき、街路樹が
白く粉が吹いているのを見かけます。
うどんこ病は風に飛ばされて広がるので
ドキッとします。
うどんこ病の菌はたくさん種類がるのですが
その多くは、それぞれ繁殖する植物が
決まっているそうです。
バラのうどんこ病は
バラにしか発症しない、というように。
もしもご近所さんのバラに
うどんこ病を発見したら
自分のうちのバラの観察を強化。ですね!
バラのうどんこ病の対策はこれ!
うどんこ病の対策は
観察
定期的な予防の薬剤散布、の2つ。
対策していてもでてくる場合は
水で洗い流して薬剤散布。
早めの対処で大きな被害をくい止め。
うどんこ病は比較的涼しい時期に
多く発生するように思います。
また、地域でも違う感じです。
九州など南の方はどちらかといえば
黒星病の悩みが多い?かな。
雨が多いからでしょうか。
どちらにしても
変化を見逃さないようにするといいですね。
これって簡単なようで
けっこう大変ですよね。
暑かったり寒かったりしてくると特に
庭を歩き回るのもおっくうに。
無理をしないように、
だけど、体力づくりにもなる!
そう考えるものいいですね。
生活の一部に取り入れて。
バラと一緒に健康づくり!
いいですね~♪
こちらの記事もお役に立つと思います。
ぜひ読んでみてくださいね 🔻🔻🔻