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バラの新苗をピンチするのはなぜ?鉢増しや剪定など育て方の基本とは

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この記事は約 10 分で読めます。

バラ苗は、新苗や大苗と呼ばれる状態で流通していて、春先はたいてい新苗で出回っています。

大苗より安く販売されていて新苗もいいな~って思いつつもバラの新苗を育てるのは、ちょっぴり面倒とか難しく感じる人も少なくないようです。

 

特に、つぼみをピンチというあたり。

もったいないし納得できないですよね。

せっかくのつぼみなのに摘み取るという罪悪感もあったりします。

 

なので、新苗というのはどういう状態で、つぼみをピンチすると、どんないいことがあるのかをお伝えしますね。

きっと、な~んだ、そんなことかと納得できて、気持ちも軽くピンチ作業ができるんじゃないかな、と思っています。

あわせて新苗の育て方もお伝えしますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

心軽くピンチして、新苗を育てていきましょう!

 

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バラの新苗はどういう状態?

バラの苗は、春先にノイバラの種を畑に蒔いて、それを台木としてバラを接いで育てられます。

それを冬に掘り出し、ポットに植えなおしたのを新苗と呼びます。

まさに、生まれたての赤ちゃんといった苗といったところでしょうか。

なので、育て方もちょっと独特?です。

 

その一つに、つぼみがついても秋まで咲かせない、というのがありますよね。

どうしてなのか?新苗の育て方はどうしたらいいのか?

お伝えしていきますね!

 

バラの新苗のつぼみをピンチするのはなぜ?

一般的にバラの新苗は8月中旬までつぼみをピンチするようにとありますよね。

※バラのつぼみやシュートを、指でぽきっと折り取ることをピンチといいます。

バラ新苗のアルゴノーツのつぼみをピンチする

 

バラ新苗のアルゴノーツを摘蕾する

せっかくついたつぼみを、なぜ摘み取ってしまうのか不思議です。

もったいなく感じます。

 

つぼみを摘み取って花を咲かせないわけは…

新苗はまだ、若い木なので株の成長を優先させるため。

 

若い苗のうちは枝葉の生育にエネルギーを注ぎたいのに、つぼみがあるとどうしてもつぼみに栄養を集中しがちなんです。

種をつけないバラであっても、花を咲かせ種を残すという自然の摂理にはあらがえないんですよね。

そういうわけで、枝葉が思う存分育つように、つぼみを摘み取ってエネルギー調整のサポートしていきます。。

 

すると、半年もしないうちに大株に育つはずなのです。

特に、梅雨の時期はバラの最大の成長期なので、摘蕾(つぼみを摘み取ること)は欠かせない作業になります。

バラの新苗のつぼみを秋まで摘み続けるんです。

 

そうすることで枝数が増えます。

摘蕾で下の葉の付け根から新芽がたくさん出て来る

 

摘蕾した後分岐して伸びてきた

バラは枝の頂点にしか花をつけないので、枝数が増えるということは花数が増えるという結果になります。

バラ新苗のアルゴノーツの摘蕾を8月中旬まで繰り返す。

つぼみのピンチを繰り返すと、ドンドン分岐して花数が増えるのです。

嬉しいですよね!

 

ピンチして育てたバラと、ピンチしないバラでは半年後、1年後、2~3年後、花数に大きな違いが出てくるんですって!

 

秋にはバラのお顔をたくさん見れるので、それまでちょっとだけがまんして下さいね。

ただ、まったく花を見れないのはとても残念!って思っちゃいますよね?

だったら、1輪くらいなら咲かせて花を確認しちゃうのも一つの手です。

 

バラの新苗の育て方の基本

つぼみをピンチしながら枝葉の生育を促すという育て方をする新苗ですが、基本的な育て方をお伝えしますね。

育て方の基本は、枝を伸ばす、葉を増やす、です。

そのために摘蕾(ピンチ)するんでしたよね。

 

他にも重要なことがあります。

それは、根を増やす、です。

 

新苗は、たいていの場合、3号か4号の小さいポットに植えられ販売されています。

そう、とても心もとない柔らかい鉢で流通していることもありますよね。

なので、入手したら早めに一回り大きい鉢植え替えるのが大切です。

 

根がグングンと育つ場所を確保してあげるんですね。

 

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植え替えのポイント

バラの新苗を購入したらまず最初に植え替えを行ってくださいね。

植え替えのポイントをいくつか紹介します。

 

バラの苗は芽接ぎや接ぎ木で育てられています。

テープが巻いてある部分は、接いである場所でありとてもデリケート。

なのでテープを巻いてある部分より下の台木を優しく持って、植え替えの作業をしてくださいね。

そして、根の周りの土(根鉢といいます)を崩さないように鉢からそっと抜いて植えましょう。

 

※接ぎ木テープは冬まで外さないでくださいね。

※グラグラしないように、支柱で支えるのもお忘れなく。

 

植え替えの鉢のサイズ

植え替えは初めに6号サイズに植え替え、次に夏前か秋口に8号の植木鉢に植え替えます。

鉢増しですね。

いきなり大きな鉢に植え替えると用土が乾きにくく、十分に根が張らず苗の調子が悪くなるので二回りほど大きな鉢に植え替えしていきます。

 

鉢の中で根が伸び鉢の内面に沿って根が伸びることを根が回るといいますが、その状態になると生育に勢いがついてきます。

なので、少しずつ鉢を大きくしていく鉢増しというテクニックで根を回りやすくし成長を早めるというわけ。

 

植物の特性を活かして成長を促すために、鉢増しをしていくんですね。

そうするとグングン根が伸びていくんです。

 

植え替えに使う土

 

植え替えには市販のバラ専用培養土を使います。

あまりに安い培養土は避け、信頼できるメーカーの土を使うと安心です。

※バラの家培養土、篠宮バラ園オリジナル培養土、ハイポネックスバラの培養土など。

 

さうび流コスト重視で失敗しにくいオリジナル培養土の作り方は本文の最後で紹介しますね。

 

3㎝程ウォータースペースを設け、植えつけたら水やりを十分に。

底から水が流れ出るくらいの与えます。

詳しくは文末の基本的な水やりの方法と注意点をご覧になってくださいね。

 

バラの新苗の秋バラ管理

秋には待望の花を咲かせて楽しめるのですが、5分咲くらいで切って室内で鑑賞するのがオススメです。

というのも、早く切った方が後々の成長がスムーズなんです。

 

でも、、、せっかくの秋バラだから外で咲かせたくもありますよね。

切る切らないの判断はお任せで!

我が家は、切ったり切らなかったりしてます~

 

葉を落とさないように管理

秋はは光合成をたくさんして、養分を貯めていきたい時期。

葉を落とさないように管理したいですね。

 

葉を落とす主な要因は4つ。
水切れ
黒星病
根腐れ
ハダニ
根を丈夫に育てることと病害虫の被害に気を配る必要があります。

 

バラ新苗の冬剪定

新苗が冬まで育ったら、もうりっぱな大人の苗。

他のバラと同じように栄養を集中させるべく、樹形を考えながら不要な枝を切る剪定作業へと進んでいきましょう!

 

休眠期に入るので剪定の他にも、用土替えやつるバラなら誘引など、寒いけど大忙しになります。

そして、翌春のバラの開花を楽しみに待ちたいですね。

 

バラの新苗をピンチして育てる理由のおさらい

バラの新苗をピンチするのは気が引けますが、ピンチするとよいこともあります。

本来ならつぼみに届くはずの養分が枝葉の生育に使われ、秋以降の花数が増えるという嬉しい結果が待っているんですね。

そればかりか、半年後、1年後、2~3年後の花付きも多くなるとか!

やらない手はないですね。

 

けど、これがすべてでもないです。

忙しい毎日、バラにつきっきりというわけにもいきません。

できる範囲のお世話で十分です。

 

バラの育て方は、枯れなければ正解だと思います。

気を楽にしてバラとおつきあいしていきませんか?

それでは今日も、頑張っていきましょ!