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バラの休眠期の不思議を解説。どんな期間でなにができるのか

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この記事は約 10 分で読めます。

バラは生育期と休眠期という
生育サイクルで育っていきます。

栽培書なんか見ると
「バラは休眠します。」
とサラッと書かれてたりします。

 

実際、休眠期ってどういう期間でしょうか?

バラの休眠期

生育期っていうのは
葉を出したり枝を伸ばしたり
花を咲かせたり。。

ですよね。

休眠期っていうのは
その活動を休んでいる期間。

 

枯れたように見えるので
勘違いする人もいるくらいですが
実は休んでいるのです。

 

そんな期間だからこそ、

バラの休眠期を利用して
用土替えや植え替えや剪定、
誘引をすることはよく知られています。

 

だけど

なぜ休むの?

休眠期って不思議ですよ?

たとえば

休眠する気温など条件があるのか。
バラの状態がどうなったら休眠期だと判断していいのか。
そもそも なぜ休眠が必要なのか?
なぜ、根をほぐしたり切ったり植え替えたりして大丈夫なのか?
休眠させないとどうなる?

いっぱい謎が出てきちゃいます。

 

不思議で謎だらけですが
休眠期はバラにとって
とっても大切な時期なんです。

 

このあたりのお話しを
じっくりとお届けしますね。

 

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バラが休むとは

 

うんと休ませると
春の感動的な芽吹きをどんなに楽しめるか!

きっとわかっていただけると思います。

お楽しみは
春まで待ちましょうね♫

 

休眠のはじまり

 

バラはいったいどのくらいの気温で
休眠するかというと

一般的に
最低気温が4℃以下で休眠期の準備に入り、
最高気温が7℃以下の日が続いて
休眠期となります。

さらにこの状態が1週間程度続くと
完全な休眠期に入ったとされます。

これは、目安であって
必ず、ではありません。

それは、バラがおかれている状況にもよる、
ってこと。

 

サンサンとお日さまがあたる場所だったり
風がビュービューと吹く場所だったりすると
全く違ってくるのですね。

体感気温というか。

 

バラが感じた気温で
「ここ」というとき休眠するんです。

 

といっても 私たちが
「休眠」って判断できなければ
用土替えや植え替えや剪定、
誘引の作業が進まない。

ですよね?

 

休眠期のサインと判断

 

休眠期に入った。。。
と判断するのはバラの状態を
観察するとわかります。

寒くなってきて

土の乾きにくくなった、
葉の色が薄くなってきた、
葉が落ちたなどです。

 

よく枝が赤くなると休眠期と判断
といいますが
これはちょっと違うようです。

 

バラは寒にあたると、
凍結防止のためにアントシアニンを作り
糖の濃度をあげます。。

 

そのために枝が赤くなるのです。

つまり、枝が赤くなるということは
バラが、寒くなってきた!
と感じて寒さ対策をしているだけのこと。

 

 

寒さを感じているのは間違いないけども
これだけで休眠期に入ったと
判断するのは不十分。

 

休眠期の確実なサインではなさそうなんです。

ただしこれもひとつの目安にはなる、
といったところでしょうか。

 

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たいていの バラは
1月の初旬には休眠期に入るようです。。

しかし、
最近では1月になっても休眠しないことも。

 

地球温暖化や品種による個体差、
バラの反応が鈍いなど理由が考えられます。

 

バラにとって休眠期は大事な時期なので
強制的に休眠させたりします。

 

やり方は
葉を取ることで光合成をやめさせます。

葉がないと葉から水分を蒸発しません。

すると根は水分を
吸い上げる必要がなくなります。

そうやって根の動きを強制的に
止めてしまうのです。

 

こうまでして
休眠状態にしてしまうのには
わけがあります。

 

葉をつけたり
枝を伸ばしたりするのをやめ、

その栄養を春の芽吹きのために
蓄積する期間だから。

 

休眠期に入るギリギリまで葉を
つけておくのも光合成で
栄養を蓄えるため。

栄養がたまったら、
葉を落とし蒸散を防ぎ
余分な活動はしない。

 

なんかすごくストイックですよね。

 

休眠中にできること

そんな休眠の最中、

私たちは、
春の芽吹きが活発にできるようにします。

1年間の生育に十分なように
鉢を大きくしたり、
用土を替えたりなどメンテナンスします。

 

 

バラが活動しない期間だから
剪定したり誘引したりして
調整することができるんですね。

 

これは
私たちが見て楽しむためだけではなく、
将来、葉や枝がのびて蒸れないよう

剪定したり花が付きやすいように
枝を誘引するという
意味もあるんですよね。

 

 

さて、こんな大切な休眠期ですが
もしも休眠させなければどうなるか、
という思いも出てきます。

 

一季咲き性のバラやオールドローズは
休眠しないと花芽ができないようです。

 

一定期間低温にさらされないと
ダメなんだそう。

 

一方で、四季咲き性のバラは温室など
気温の管理ができるところで

15℃以上を維持できれば休眠しないで
ずっと花を咲かせるようです。

 

 

花屋さんのバラは、こうして生産され
私たちは、1年中バラの花束を
贈ることができるんですね。

 

しかし、一般的に切り花品種は寿命が短く
4~5年といわれます。

休眠なしでよく花が咲く反面、
バラの生きる力は短期間で
衰えてしまうのでしょう。

 

バラは休眠期なしでも条件さえ揃えば
花を咲かせ生きていくようです。

 

でも、
バラ本来の生育サイクルをうまく利用して
長く楽しむ方が得策だと思います。

私たちにとってもバラにとっても。

 

 

バラの謎だらけの休眠期・・・・

休眠期、
それは春の芽吹きに力を蓄えるため。

もっと言えば翌年生きる力を
蓄えておくための
防衛本能なのかもしれません。

 

私たちは、バラの動きのない時期を
利用して土のメンテナンスをしたり
剪定や誘引したりできるのです。

 

そして春から先の季節、
バラのかぐわしく可憐な美しさに
魅せられながら

過ごしていけるのでしょうね。

 

大切な休眠期のタイミングを判断して
上手に利用していきましょう。

 

最後に大切なことをひとつ。

休眠するといっても、
葉や根を伸ばすのを休むだけで
根は水分を吸収するし樹液も巡っています。

なので 水やりは、
土が乾いたら必ず行ってくださいね。

カラカラにすると
水不足で枯れてしまいますから。

 

生育期には
バラのお世話をマメにすると
美しくバラが咲くというお礼が待っています。

やってよかったわぁ!
実感がふつふつと湧いてきますよね。

一方
休眠期は冬寒くなってから
花や葉を落としてしまう期間。

美しくもなんともない。
その割に 地味にやることがいっぱい。

寒くて外に出たくない。
なんて言ってると
春のバラに出会うことができませんよね。

春のこぼれんばかりのバラの花。

その姿をイメージしながら冬の作業

大変だけどね!

頑張らないと!

休眠期にできることはこちらの記事を
ご覧くださいね。↓↓
休眠期の植え替えや用土替え、鉢増し
鉢増しでワクワクの春をむかえましょう♫