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バラを接木してスタンダード仕立て。重要なのは形成層か?

この記事は約 10 分で読めます。

バラのスタンダード仕立てへのあこがれや
興味本位でもなんでもいい。

バラのスタンダード仕立てを自分で作ってみたい。

バラを接木でスタンダード仕立てに

 

そう思って
台木を手に入れたら
てっぺんに好みのバラを接木しましょう。

このとき気をつけるのは
形成層を合わせるということ。

 

接木は
バラなどの植物を繁殖するために
一般的に用いられる方法。

通常は、台木の根もとに
芽接ぎや切り接ぎという方法で接木します。

 

スタンダード仕立ての場合は、
長く伸ばした台木のてっぺんで接木します。

台木に切り込みを入れ
そこに形成層が見えるようにカットした
穂木(芽)を差し込みます。

 

そのときのポイントは
形成層を合わせるということ。

これってどういうことかわかりますか?

 

接木の成功か失敗かを分ける
形成層を合わせる作業にフォーカスしてみましょう。

 

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バラを接木でスタンダード仕立てにする方法

 

形成層を合わせるとは?

接木の方法を書いてあるなら
本でもサイトでも
必ず書かれている言葉。。

形成層を合わせる。

形成層はバラが太く大きくなるために
欠かせない組織です。

形成層で盛んに細胞分裂がおこり太くなっていきます。。

 

接木は、台木と
接ぎたいバラ(穂木)の形成層を
くっつけて互いの生育のプロセスを共有させること。。

共生していくんですね。

 

台木と穂木はきっとこんなふうに思っているはず。。

・台木は穂木に光合成などの働きを期待。
・穂木は台木の根や組織を利用して栄養や水分を取りこみたい。と。

初めは水分や養分を運ぶための共生ですが
やがてそれぞれの形成層が連絡しあいます。
その後、各器官が接続し成長し続けるのです。

移植手術のようなものと表現すると
わかりやすいかもしれませんね。

 

こうして、
接木するとくっついて
簡単には取れなくなります。

1本のバラとして生育していくんです。。

 

まだ、ちょっとわかりにくいですね。

なぜ形成層を合わせる必要があるのか、、
合わせないとなぜダメか知りたいですよね?

 

なぜ、形成層を合わせるのか

バラを切ると
傷を治そうと切り口から
カルスが形成されます。

挿し木なんかで根が出てくる前にでる
白いモコモコしたアレです。

まず、傷を治そうとします。

その後カルスは植物ホルモンのシグナルで
形成層を含む維管束というものに
複雑に分かれていくのです。

バクっとかいつまんで言うと
カルスが水や養分を運ぶ管に変化して
台木が吸収した水や養分を穂木に運べるように接続されます。

これによって水や栄養がスムーズに
いきわたるようになり生育できるようになります。

この流れが閉ざされると死んでしまうのです。

 

カルスが形成されたとき
傷の修復作用だけで終わるか
管などに変化して水や養分を穂木に運ぶかは
形成層どうしが合っているかで決まリます。

形成層どうしが離れた状態で接ぐと
適切な位置にカルスが形成されません。

 

植物ホルモンの濃度のシグナルがなく
形成されたカルスは、ただの塊にしかなりません。。

このため細胞分裂を盛んにしてバラを太くする
形成層が穂木とは接続しなくなるのです。

 

これでは成長がストップしてしまいますよね。

なので、形成層を合わせる必要がある、
と、私は理解しています。

 

歯切れの悪い言い方になってしまってますが・・・

というのも、ずいぶん調べてみましたが、
「こういう仕組みだからこうなる」
といい切れるほど研究が進んでいないようなんです。。

解明できていないというか。

ただし、きっぱり言えるのは

これまでのたくさんの経験が物語るように
形成層を合わせなければ
接木は、たいてい失敗してしまうということです。

 

形成層ってどこにあるの?

形成層を合わせるにはバラのどこにあるか
知る必要がありますね。

場所がわからなければ合わせたくても
合わせられませんからね。

 

形成層は表皮のすぐ内側あります。

バラの断面を見ると緑色の層があります。

成熟すると
きっちりと層が出来上がり
形成層は緑色の層に見えます。。

 

形成層は木の年輪のように
ぐるりと一周回って層になっています。

 

緑の層は
形成層そのものではありませんが
おおむねその部分と考えて良いと思います。

形成層の厚さは細胞10個ほどで
めちゃくちゃ薄い層らしい
(見たことないので)です。

 

形成層は緑の層付近に
存在していると思ってくださいね。

緑の層を目安に台木と穂木(芽)をあわせましょう。

そこでこんな疑問が浮かびます。

そんな薄い層どうしはうまくあわせられるか?
って。

思いませんか?

 

その解決に、ここでまた
カルスが重要な役割をしているようです。。

カルスが活発に形成され、管に変化し
水や養分を運びます。

やがてこの中に連絡形成層ができ
別々だった形成層が接続するのです。

 

もしも台木と穂木の形成層が離れすぎていると
接続することなく
カルスは塊となって終わります。

形成層が近いと
その隙間をカルスが埋めていって
組織へと複雑に分かれていきます。

 

わずか10個ほどの薄い形成層であっても
カルスの働きで
接木が完成するのだと私は考えています。

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形成層どうしを合わせたらテープを巻く

接ぎたいバラの芽や穂木を切り取ったら
時間をあけず、
すぐに長い台木の先に接木すること。

つまり、乾燥をさせてはいけない。。

 

台木も接ぎたい芽や穂木も
形成層をむき出しにした状態なので乾燥してしまいます。

形成層を合わせて
接いだ!と思ったらテープでぐるぐる巻にします。

 

水は欠かせません。

穂木は特に切り取ったあと、
水が絶たれた状態であり
根もついてないないので水を得ることができません。

その後、傷を修復するために
形成されたカルスが
わずかに水を運ぶようになります。

ですが、その量は十分ではないので
乾燥を防ぐために接木テープを巻きます。

 

ビニールの袋をかぶせたりして乾燥から守ります。

こうして接木したのち接木テープを破って
芽吹いてきますよ。

そのときは、ほんと
飛び上がるほど嬉しいです。

 

こうして
接木に成功したらバラの芽を増やしながら
こんもりと茂るように育てていくのです・・

 

バラを接木でスタンダード仕立てを作るなら

バラのスダンダード仕立ては
長く伸ばした台木の先に
好きなバラの穂木や芽を接木して育てます。。

接木を成功させるために重要なのは
台木と穂木の形成層を合わせること。

 

台木と穂木(芽)をくっつけると
カルスが形成されます。

形成層が連続するように合わせると
適切な位置にできたカルスが
ホルモンが出すシグナルをキャッチし形をかえていきます。

 

最終的に
形成層へ栄養や水を送れるようになり
台木と穂木(または芽)がつながり生き続けることができるのです。

接木はカルス形成が深く関係しています。

 

カルスの形成に水分は必要不可欠。

活発にカルスが形成されるように
接木テープなどを使って乾燥から守ることが大切です。

なんだか難しそうに思うかもしれませんが
やってみると案外うまくいくようです。

 

緑の層を合わせる、これを目安にして行ってくださいね。

あと、そうそう、
接木では切れ味のいいナイフを使ってください。。
くれぐれも手など切らないように気をつけて。

 

接木が成功して芽吹いてくると
なんか達成感がでてきます。

植物の生命力を強く感じます。

さあ、
バラを接木でスタンダード仕立てにして
楽しみましょう。

買うのもいいけど、
自分で仕立てるのもなかなかいいですよ。