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バラクキバチの対策。なぜ新芽が突然垂れ下がりしおれるの?

この記事は約 12 分で読めます。

だんだんとつぼみが膨らみかけ
美しい花が咲く姿を想像して楽しみな春。

あたたかな日差しのなか、
庭のパトロールをしていると・・・

こんなのを発見したことありませんか?

バラクキバチの被害にガッカリ

水やりは十分足りているはずだし
もしも、水が足りてないのなら
全部の茎がこうなるはず。

ほかは元気なのに・・・なぜ?

 

実は、ハチの仲間のバラクキバチが
バラをしおれさせているのです。

バラクキバチの被害にあうと、
穂先は枯れてしまい花は咲きません。

 

どうして枯れてしまうのか?
原因であるバラクキバチの生態は?
バラクキバチの被害の予防や対策は?

バラを育て守っていきたい私たちにとって
とても気になるところです。

 

しかも、
バラクキバチについて
多くの栽培書は書いていません。

それはなぜなのか・・・?

 

そんなことをお伝えしようと思います。

 

<穂先13~15センチがしおれて枯れる理由>

バラクキバチが産卵のために
バラの茎に傷つけることが原因。

胴の先、つまりしっぽのさきにある
ノコギリ状の針を刺して、産卵します。

 

そのために茎の水が通る管を切るので
水をそれより先に送るれなくなり
新梢やシュートがぐったりしてしまいます。

そして、その部分は枯れるのです。

 

ぐんぐんと伸び盛りの
新梢の被害がほとんどなので
とてもがっかりですよね。

枯れてしまうのは悲しいですが
さらに問題なのは、
卵を産んでいる、ということなのです。

 

<バラクキバチの生態>

バラクキバチは、北海道から本州、四国、九州、
そして中国の一部に分布する昆虫です。

昆虫綱膜翅(まくし)目クキバチ科。

バラの新梢に被害を与える害虫の一種。

 

被害時期:
4月中旬~5月初旬。

この時期の2~3 週間のあいだ出現します。

バラクキバチが産卵すると
グーンと伸びていた新芽が次々と
突然首が垂れ下がる現象が起こります。

 

成虫は体長 2 ㎝位のほっそりした
黒っぽい蜂です。

 

バラクキバチのオス↓↓

バラクキバチのオス

 

メスは胴体に赤褐色の帯があり、
ゆっくり飛び回り、次から次へ
枝に産卵をし続けます。

1箇所に1個ずつ卵を産んでいるようです。

緩やかに飛び
人を刺したりしません。

 

卵からかえった幼虫は、
まずしおれた穂先の方へ進み
茎の中の組織を食べつくします。

先端までいくと、くるっと反転して
茎の下へ向かって食べ進みます。

 

産卵の傷口も通り過ぎて下の方の
枯れていない茎を
さらに食べ進みます。

大食漢で一日に
15センチも食べ進むともいわれます。

なので、できるだけ早いうちに
対処する必要があるんですね。

 

 

やがて茎の中に繭(マユ)をつくり、
その中で越冬して翌春、蛹化したあと
羽化します。

こうやって1年かけて成虫になるのです。

 

被害の発生は雨上がりの天気の良い
午前中に多いようです。

 

<被害状況や予防・対処法>

=被害状況=

バラクキバチの産卵の傷口

刺し傷はほんのわずかの痕跡で
よく見ないと気が付かないほどです。

 

しかし、表皮をめくると
かもめ状の傷

バラクキバチの刺し傷と産卵場所

茎が刃物で切ったように切れていて
この部分でパキッと簡単に折れてしまいます。

これではもう、
どうやっても枯れてしまいます。

 

さらに拡大してみると・・・
卵からかえった幼虫がわかりますか?

バラクキバチの幼虫

この状態でできることは一つ。

幼虫を下へ向かわせないこと。

 

方法は、幼虫を見つけて捕殺。

でも卵からかえったばかりの幼虫は
とても小さく見つけにくいです。

 

なので、産卵のための傷を探し出し
その場所より下の元気な 5 枚葉を 1 枚つけて
切除、処分するといいです。

できるだけ早いほうがいいですね。

 

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=好みのバラ品種がある?=

バラクキバチに好みのバラがあるのか
同じバラばかり被害にあうという
現象が見られます。

バラクキバチは柔らかい茎が好みなんです。

 

柔らかい茎のほうが
針を刺しやすく産卵も楽。

それに生まれた幼虫も柔らかいほうが
食べやすいに決まってます。

 

なので、好みのバラというよりも
茎の硬さが好みだということ。

つまり、
バラクキバチの活動期に
ちょうど、若芽がでて比較的柔らかい茎が
主に狙われるのです。

 

だから、茎が成長して組織が固くなると
見向きもされなくなります。

バラクキバチの活動期と重ならないように
早く成長して乗り切って!と
願うばかりの日々が・・・始まります。

 

バラクキバチの活動期も、年によって
少しずつ違いがあるし、バラの成長も
年々違います。

それにしてもバラクキバチの活動期と
バラの成長の度合いで毎年好みのバラが
変わるのも、なんだかおかしく思います。

 

シャルレーヌドゥモナコが主流の年もあれば
オデュッセイアのときも・・・

自然って本当に奥が深いですね。

 

=予防と対策=

予防としては茎を守る、
ってことになります。

 

ストローを切って茎に巻いたり
アルミハクを巻いたりなどがあります。

産卵させないようにするのです。

 

薬剤は飛来する昆虫であることから
ほとんど効果はないと思ってください。

どうしても、ということなら

カルホス乳剤1000倍希釈液を
暖かい日の午前10時ごろ
飛来するのを見計らって散布する。

 

このような対策が考えられると思いますが
現実的には難しいかも。

 

周りを網で囲むという方法もあります。

だけど、これでは美観をそこねます。
なんのためのバラかわかりませんよね。

 

美しい花が咲くまでの様子も
楽しみにしているのに、これでは
とても興ざめしちゃいます。

私たちはバラクキバチの活動期と
バラの生育が、合いませんようにって
願うしかないのかもですね。

 

それでも被害に合うのは
自然が上手にコントロールしてることと
思って見守るしかないのでしょうね。

 

 

バラクキバチのことが
栽培書にあまり詳しく説明がないのは
対策できることがほとんどないからかな?
と思います。

飛来する昆虫だから、
確実なことが言えませんし。

地域によって発生の時期も被害の状況も
違うでしょう。

 

バラクキバチが活動する時期に
バラの茎が好みの状態になっていなければ
被害もないはずですし。

そのへんのことがあるのかな?と思います。

 

ブログのように違ってたらすぐに訂正して
お詫びする機会があるメディアと違って
印刷出版される栽培書はそうはいきません。

不確実な情報は掲載できない
ということではないかな?と思っています。

 

<バラクキバチの被害と予防‥おさらい>

バラクキバチは
かもめ状に茎を傷つけそこに産卵。

水の通る管を切ってしまうため
傷口から先に水がいかなくなってしおれ
やがて枯れてしまいます。

 

そのままにしておくと
茎の中で卵からかえった幼虫が
茎の中の組織を食べ進みます。

そして茎の下まで食べ下り越冬し
翌春蛹化したあと羽化して成虫となる。

なので、幼虫が組織を食べてしまう前に
できるだけ早い時期に
傷口から下でカットして処分。

 

傷口より下まで食べて下るので
よく注意してみてくださいね。

 

予防法は、茎に
ストローを切って巻く。
アルミハクを巻く。

この方法は、バラの新梢全部に施すのは
難しく美観も損ねるので、現実的には困難。

 

網で保護する方法もあるが
ちょっと興ざめしてしまいますよね。

 

薬剤は飛来する昆虫なので
ほとんど効果なし。。

どうしても、ということなら

カルホス乳剤1000倍希釈液を
暖かい日の午前10時ごろ
飛来するのを見計らって散布する。

 

このような対策しかありません。

こんなわけでバラクキバチは、
基本的には、ほっておくしかなさそうです。

そして、被害茎を切除処分。

これが一番ですね。

 

初めて、バラクキバチの被害にあったとき、
とても衝撃的でした。

旦那さんが、
血相をかえて、
「バラの枝がしおれてる」と。

水も切らしていないのに・・・?

 

私はバラゾウムシの仕業かと聞きました。

「似ているけど違う」

そういって、
被害茎を持ってきてくれました。

バラゾウムシは新梢がチリチリになったり
つぼみの付け根の汁を吸ったりして
ダメになります。

 

それとは違い逆Uの字にクネっと首を
しなだれてしおれています。

それが何本も・・・

とても元気よく伸びてきた枝ほど
被害が多かったです。

 

調べに調べました。

そして、
わかったことをここに書きました。

予防や対策はほとんどありませんが、
心の中で覚悟だけはできています(笑)

 

今年もくるんだろうなぁ・・・

それも自然の摂理。

そう理解してバラクキバチと
向き合うようにしています。

さあ!今日も元気に頑張りましょ!